綴プロジェクト作品(高精細複製品)「江戸風俗図屏風」 菱川師宣 筆

Vol.07

綴プロジェクト作品(高精細複製品)「江戸風俗図屏風」 菱川師宣 筆

  • 綴プロジェクト作品(高精細複製品)「江戸風俗図屏風」 菱川師宣 筆
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蘇る江戸の賑わい。

浮世絵の祖・菱川師宣は、江戸時代のファッションデザイナーでもあった。縫箔師(ぬいはくし※)の家に生まれ、小袖文様を描くなどの手伝いをしており、それが「江戸風俗図屏風」に見てとれる。左隻は春。上野の寛永寺や不忍池などの名所で花見に興じる人。右隻は秋。浅草寺に参拝する人や、隅田川で船遊びをする人。その衣裳は、鮮やかで艶やか。当時流行していた柄や縫箔の技法まで、文様のひとつひとつが細かく描かれている。

「江戸風俗図屏風」の原本は、門外不出のフリーア美術館に所蔵されており、その高精細複製品が里帰りしました。寄贈された千葉県立中央博物館では、春と夏に一隻ずつ公開したり、海外の若者を招いた国際交流の場でも活用してきました。浮世絵の巨匠が描いた、江戸の人と町。300年を経た今でも、小袖を纏った華麗な女性たちが、生き生きと江戸の町を歩いています。

※刺繍と摺箔(すりはく)を布地に施す職人

寄贈先:千葉県立中央博物館 原本所蔵:フリーア美術館
Facsimiles of works in the collection of the Freer Gallery of Art, Smithsonian Institution, Washington, DC:Gift of Charles Lang Freer, F1906.266 F1906.267

作品の特徴

綴プロジェクト作品「江戸風俗図屏風」(高精細複製品)で見ることのできる絵の特徴をご覧ください。

綴プロジェクト作品(高精細複製品)「江戸風俗図屏風」 菱川師宣 筆
綴プロジェクト作品(高精細複製品)「江戸風俗図屏風」 菱川師宣 筆
綴プロジェクト作品(高精細複製品)「江戸風俗図屏風」 菱川師宣 筆
綴プロジェクト作品(高精細複製品)「江戸風俗図屏風」 菱川師宣 筆
綴プロジェクト作品(高精細複製品)「江戸風俗図屏風」 菱川師宣 筆
綴プロジェクト作品(高精細複製品)「江戸風俗図屏風」 菱川師宣 筆
綴プロジェクト作品(高精細複製品)「江戸風俗図屏風」 菱川師宣 筆
綴プロジェクト作品(高精細複製品)「江戸風俗図屏風」 菱川師宣 筆
綴プロジェクト作品(高精細複製品)「江戸風俗図屏風」 菱川師宣 筆

作品の情報

千葉県立中央博物館

綴プロジェクト作品寄贈先情報 千葉県立中央博物館

千葉県の自然と歴史を学べる総合博物館。「房総の自然と人間」が常設展示の全体テーマ。隣接する生態園では房総の代表的な自然が再現され、動植物の生態を身近に観察できる。千葉県はもとより国際的な視野にも立ち調査研究、 資料の収集・整理・保存活動を行い情報集積・発信基地となるよう努めている。勝浦市の分館・海の博物館、君津市の「房総の山のフィールド・ミュージアム」、香取市の大利根分館、大多喜町の大多喜城分館など県内各地で地学、動植物、生態、環境、歴史についての学びの場を提供し、教育普及活動を行っている。

フリーア美術館

原本所蔵元情報 フリーア美術館

アメリカ合衆国首都ワシントンD.C.にある美術館。実業家、チャールズ・ラング・フリーアによって設立。スミソニアン協会が管理・運営するスミソニアン博物館群のひとつ。1923年に一般公開となった。国宝級の日本美術作品を含む豊富なアジアの美術品を中心に、19世紀・20世紀初頭のアメリカ美術など幅広いコレクションを有しているが、フリーアの遺言により一切の作品が門外不出となっている。

綴プロジェクトについて