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For Society安心・安全な社会づくり

image 安心・安全な社会づくり

犯罪抑止や人々の利便性向上に寄与するネットワークカメラの可能性

課題とアプローチ

社会環境の急速な変化に伴い、人々の「安心・安全」への関心は高まっています。安心や安全を脅かす危険に対し、それを事前に察知し、適切に対処したい、また正確に記録し、問題解決に役立てたいというニーズは、ますます増えてきています。小型化・高精細化したネットワークカメラはこれらの要望に応えるものです。加えて、多くのモノがインターネットでつながるIoT時代、さまざまな形でビッグデータが活用される社会が近づいてきています。ネットワークカメラについても、画像解析技術の進化により、防犯用途だけでなく、撮影したデータを製造分野やマーケティング分野で活用する動きも広がりつつあります。
キヤノンはこれまで培ってきた光学系、撮像センサー、映像エンジン、映像解析ソフトウエアなどのカメラのコア技術に加え、事務機システムで育てたネットワーク制御やクラウドサービス、グループに迎え入れたアクシス社のネットワーク映像処理技術とマイルストーンシステムズ社の映像管理ソフトウエア技術との連携を強みに、防災・防犯・監視用のネットワークカメラシステムを世界各地域で提供しています。さらに、映像から必要な情報を取り出し活用するネットワーク映像ソリューションの開発を推進し、医療・介護、教育、交通、まちづくりなど幅広い分野へ可能性を広げています。また、超高感度多目的カメラの防犯分野での活用や、撮影された個人をシルエット化して表示する機能などのプライバシーと安全の両立に配慮した技術開発をさらに進め、安心・安全な社会の実現に貢献していきます。

関連するSDGs

11 住み続けられるまちづくりを

都市と人間の居住地を包摂的、安全、レジリエントかつ持続可能にする

拡大が続くネットワークカメラの市場規模

拡大が続くネットワークカメラの市場規模

  • 出所: 『Video Surveillance Intelligence Service』IHS Markit Technology(2016年12月 発行)2016年は見込み。2017年以降は予測。

卓越した映像処理技術を有するアクシス社とのシナジーが生まれています

キヤノンは2015年にグループに加わったアクシスとの連携を深めており、開発・品質・販売各レベルでの交流も進んでいます。その成果として、キヤノンの優れた光学技術やイメージング技術とアクシスのネットワーク映像処理技術を融合して、初の共同開発製品「AXIS Q1659」を発売しました。フルHDの10倍近い約2,000万画素の高性能センサーを搭載し、高画質で鮮明な撮影ができます。また、7種類のレンズの選択・交換により、広域から望遠まで幅広い監視用途に対応。都市や空港、スタジアムといった場所での活用を推進していきます。

アクシスからの出張者との打ち合わせ

アクシスからの出張者との打ち合わせ

さらなる技術革新へ ~ソリューションの強化~

ソフトウエア「People Counter Version1.0」による人数カウント

ソフトウエア「People Counter Version1.0」による人数カウント

ネットワークカメラ市場においては製品だけでなく、撮影した映像の録画・解析を含めたソリューションが求められています。例えば、映像の中から約1,500人までの人数をカウントできるキヤノンのソフトウエアでは、さまざまな施設で混雑状況や人の流れを把握し、警備員の配置、避難誘導などの安全対策に貢献しています。さらに、指定した人物を録画映像から高速で検索し、複数のカメラで追跡する技術などの開発も進めています。キヤノンは、2014年にグループに加わった、ビデオ管理ソフトウエアを展開する業界最大手のマイルストーンシステムズとも連携を深め、ソリューションを強化しています。

多目的カメラの活用事例

キヤノンの超高感度多目的カメラ「ME20F-SH」は、独自開発した35mmフルサイズCMOSセンサーを搭載しており、肉眼では被写体の識別が困難な暗闇でも、ノイズの少ない、フルカラー映像を撮影することができます。これにより、自然災害の監視や防災・防犯から野生動物の生態撮影まで幅広い用途で、これまでは映し出すことが難しかった映像の撮影を可能にしています。2016年7月に行われた隅田川花火大会では、警視庁と連携し、この「ME20F-SH」を使って、夜間でもカメラの感度を上げることで昼間のように撮影できることを実証しました。

ME20F-SH

ME20F-SH

ME20F-SHで撮影した隅田川花火大会の監視映像

ME20F-SHで撮影した隅田川花火大会の監視映像
写真上:ISO感度2,300相当 下:ISO感度51,200相当

  • 撮影時ゲインより、一般社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)発行の「CCTV機器スペック規定方法」(TTR-4602B)に準拠し、ISO感度を算出(カラー/蓄積なし/F1.2/30P/50IREの条件下で撮影した場合の理論値)