EOS C300(1/5)

シネマカメラの現場で

シネマカメラの世界を大きく変えることになるCINEMA EOS SYSTEM「EOS C300」の誕生にはプロローグがありました。

これまで映画撮影の現場では、じっくりと腰を据え一台のカメラに数人のスタッフが関わり、完成度の高い画面を作るというスタイルが基本でした。そのために、シネマカメラは重厚長大とも思えるシステムを作り上げてきたと言えます。しかし、常に新鮮な映像表現を求める制作者たちは従来のシネマカメラの能力を超える表現力を求めていました。
そうした中でキヤノンのデジタル一眼レフカメラEOS 5D MarkⅡが、彼らの目に止まったのです。

CINEMA EOS SYSTEMの誕生

35mmフルサイズCMOSセンサーとEFレンズの美しいボケ味、そしてコンパクトなボディを持ったEOS 5D MarkⅡが、ムービー撮影の現場で、ひとつのブームを起こしました。新しい映像表現を求めるカメラマンたちが、その表現力と機動力を活かしシネマカメラとして積極的に使い始めたのです。
この現実をいち早く捉え、60種類を越えるEFレンズの資産とキヤノンのデジタルテクノロジーを駆使して生まれたのがCINEMA EOS SYSTEM「EOS C300」です。
それは、製品のデザインに携わった井ノ上学、木村浩之、大橋宏顕、五十嵐理彰、繁田智行らのデザイナーたちの挑戦から生まれたものでした。

Designer Profile