how to
photograph
birds

オートフォーカス機能を選んで、ピントを合わせよう

自動的にピントを合わせてくれる機能がオートフォーカス(AF)。カメラには、後で説明する通り、大きく3種類のAF機能が搭載されていますが、野鳥の撮影で使用するのは2つ。被写体や種によって違う野鳥の動きによって、「ワンショットAF 」と「AIサーボAF」を使い分けましょう。

イメージ
ツバメ
ツバメ
ツバメ
拡大する

AF機能をフルに使いこなすことができれば、今までは無理だとあきらめていた飛翔するツバメの撮影も可能になります。ただそれにはいろんな設定を理解してマスターしなければいけません。

撮影データ
  • 絞り:F8
  • シャッタースピード:1/2000秒
  • ISO感度:800
  • 露出補正:0
  • 焦点距離:400mm
  • 一眼レフカメラ(APS-Cサイズ)

「野鳥の撮りかた11」をシェア

  • Share on Facebook
  • Share on twitter
  • Share on Google+
  • Pinterest
  • LINEで送る

野鳥撮影で使用するAFは2種類

イメージ

現在のデジタルカメラは、シャッターボタンを半押しすると自動的にピントを合わせるAF(オートフォーカス)が基本となっています。
このAF機能には、主に3つの種類があります。このうち、野鳥写真では「ワンショットAF」と「AIサーボAF」のみを使うことになります。
とくに、動きがある野鳥には「AIサーボAF」がメインになると言ってもいいでしょう。

AFの名称 特徴 こんなときに使います
ワンショットAF 一度ピントが合うと、カメラを動かしてもピント位置がずれない。 動かない被写体に向いています。
AIサーボAF 動く被写体に合わせてピントが被写体を追い続ける。 激しく動く被写体に向いています。
AIフォーカス 被写体の状態に応じて「ワンショットAF」と「AIサーボAF」へ、カメラが自動的に切り替える。 「ワンショットAF」か、「AIサーボAF」か判断に迷うときに使用。

ワンショットAF

特徴:一度ピントが合うと、カメラを動かしてもピント位置がずれない。

こんなときに使います:動かない被写体に向いています。

AIサーボAF

特徴:動く被写体に合わせてピントが被写体を追い続ける。

こんなときに使います:激しく動く被写体に向いています。

AIフォーカス

特徴:被写体の状態に応じて「ワンショットAF」と「AIサーボAF」へ、カメラが自動的に切り替える。

こんなときに使います:「ワンショットAF」か、「AIサーボAF」か判断に迷うときに使用。

静止に強く、動きに弱い「ワンショットAF」

イメージ

基本的には静物や風景・ポ-トレートなど動かない被写体に向くAFで、測距点(AFフレーム)でピントを合わせるとピント位置がずれなくなります(フォーカスロック)。 一度ピント合わせをしてから構図を変えて撮るときなどに向いています。 ほとんどのデジタルカメラでは中央測距点の精度が一番高く、とくに暗い場所などでは「AIサーボAF」よりもピント合わせが速いと言われています。 ただ、一度ピントが合ってしまうとピント位置を変えられないので、被写体が動いた場合、ピンボケ写真となってしまうのが弱点です。

構図を重視したいときに最適

日の丸構図ではおもしろくないので「ワンショットAF」でアオサギにピントを合わせてから構図を変更し、エサを捕える瞬間を狙った。 アオサギが動いてしまった時は、その都度ピントを合わせ、フォーカスロックで待機して魚を獲る瞬間から連写で撮影。

1 カメラのモードを「P」「Av」「Tv」のいずれかに設定し、レンズのフォーカスモードスイッチをAFにします。

イメージ
フォーカスモードスイッチ

2 AFボタンを押してダイヤルを操作し、ONE SHOTを選択してもう一度AFボタンを押します。

イメージ
AFモードの変更

3 ファインダーの中央で被写体を捉え、シャッターボタンを半押ししてピントを合わせます。

イメージ
シャッターを半押ししてピントを合わせる

4 ピントは固定されているので、シャッターボタンを半押ししたまま構図を移動し、構図が決まったらシャッターボタンを全押ししてシャッターを切ります。

イメージ
構図が決まったらシャッターボタンを全押しする
エサを捕えるアオサギ
エサを捕えるアオサギ
エサを捕えるアオサギ
拡大する
 
絞り
F5.6
シャッタースピード
1/640秒
ISO感度
400
露出補正
0
焦点距離
700mm相当
(500mmにx1.4テレコンバータを使用)
一眼レフカメラ(フルサイズ)

動きを予測して、ピントを合わせ続ける「AIサーボAF」

イメージ

「AIサーボAF」は動体予測を行うもので、被写体の動きに合わせてピントを合わせ続けます。 一度被写体を捉えると、AFフレームにさえ入れるようにしておけばピントを合わせてくれるので、空を飛んでいる野鳥を撮影するにはぴったりの機能です。 人間の目は横に動くものにはある程度追従することができるので、熟練によりマニュアルフォーカスでも動く被写体にピントを合わせることができます。 しかし、向かって来る被写体には非常に弱く、このような場合は「AIサーボAF」のピント追従性に頼ることで、ピントの合った写真を撮ることができます(例えば、サーキットでこちらに猛スピードで向かって来るF1のレースカーにもピントを合わせ続けてくれる)。


激しい動きや飛翔している被写体に最適

ハヤブサの兄弟が親鳥からもらった餌を奪い合っている。遊んでいるようにも見えてしまうのは、まだ飛行技術が未熟なせいだろう。 「AIサーボAF」だと、このような複雑な動きにもピントを合わせてくれる。

1 カメラのモードを「P」「Av」「Tv」のいずれかに設定し、レンズのフォーカスモードスイッチをAFにします。

イメージ
フォーカスモードスイッチ

2 AFボタンを押してダイヤルを操作し、AI SERVOを選択してもう一度AFボタンを押します。

イメージ
AFモードの変更

3 ファインダーの中央で被写体を捉え、シャッターボタンを半押ししてピントを合わせます。

イメージ
シャッターを半押ししてピントを合わせる

4 半押ししている間、ピントは被写体に合い続けるので、そのままシャッターボタンを全押しします。

イメージ
そのままシャッターボタンを全押しする

5 連続撮影モードを使用する場合は、事前に設定しておきましょう。DRIVEボタンを押してダイヤルを操作し、連続撮影モードを選択してもう一度DRIVEボタンを押します。

イメージ
連続撮影モードの設定

餌を奪い合うハヤブサの兄弟
餌を奪い合うハヤブサの兄弟
餌を奪い合うハヤブサの兄弟
拡大する
 
絞り
F8
シャッタースピード
1/2500秒
ISO感度
800
露出補正
0
焦点距離
700mm相当
(500mmにx1.4テレコンバータを使用)
一眼レフカメラ(APS-Cサイズ)

実際に撮ってみました

移動しているダイサギを追いつつ、まずは中央でピントを合わせ、フォーカスロック。普段なら、そのままシャッターを切ってしまうところですが、今回は慌てずに鳥を左にずらすことができました。

撮影時の設定

AF動作 ワンショットAF + 測距エリア 1点AF(中央)

  • ダイサギ
    ダイサギ
    ダイサギ
    拡大する
    絞り
    F5.6
    シャッタースピード
    1/8000秒
    ISO感度
    1600
    露出補正
    0
    焦点距離
    330mm
    一眼レフカメラ(APS-Cサイズ)

戸塚先生のコメント

ダイサギを中央に配置しても問題のないシーンですが、目線の先に空間があることで安定した雰囲気になっています。