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ピントをどこに合わせるか02
(AFフレーム・領域で捉える)

野鳥の撮り方13ではピントを点で捉えるパターンと、任意に選択した1点を中心にしつつも、周辺の領域(隣接するAFフレームの範囲)でもフォローしながらピントを合わせるパターンを紹介しました。ここでは、より広く被写体を領域で捉えるのに適したパターンを紹介します。

イメージ
タンチョウ
タンチョウ
タンチョウ
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求愛ダンスをするタンチョウのペア。激しく複雑なダンスなので、点で捉えるAF測距エリアでは被写体から外れてしまい、大事なシーンを撮り逃がす危険がある。しかし広く被写体を領域で捉えるゾーンAFなら優雅なダンスの一部始終を撮ることもできる。

撮影データ
  • 絞り:F5.6
  • シャッタースピード:1/5000秒
  • ISO感度:250
  • 露出補正:0
  • 焦点距離:227mm
  • 一眼レフカメラ(APS-Cサイズ)

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より広いエリアとより多いAFフレームに助けてもらう

イメージ

飛翔する野鳥は予想できない動きをする場合が多く、点で捉える「1点AF」や「領域拡大AF」では被写体が測距エリアから外れ、捉えきれない場合があります。領域拡大よりも広い測距エリアを使えば、確実に被写体を捉え、チャンスを逃がさず撮影することができます。


ゾーンAF(ゾーン任意選択)

クロサギが夢中で採餌しながらこちらに近づいてきた(AIサーボAFモード)。ようやくこちらに気がついて慌てて飛び上がったので連写で撮影する。被写体がフレームいっぱいだったこともあるが、領域で被写体を捉える「ゾーンAF」で撮影していたことで不意な動きにも対応することができた。

絞り
F5.6
シャッタースピード
1/2500秒
ISO感度
400
露出補正
0
焦点距離
700mm相当
(500mmにx1.4テレコンバータを使用)
一眼レフカメラ(APS-Cサイズ)
イメージ
飛び上がるクロサギ
飛び上がるクロサギ
飛び上がるクロサギ
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ラージゾーンAF(ゾーン任意選択)

オオワシがフラフラと錐もみ飛行しながら近づいてきた(AIサーボAFモード)。「ラージゾーンAF」は「ゾーンAF」よりもより多くのAFフレームを使うことで、より激しい動きにも対応できるため、被写体をフレームから外さないことだけに集中すればいい。

絞り
F8
シャッタースピード
1/2000秒
ISO感度
400
露出補正
0
焦点距離
234mm
一眼レフカメラ(APS-Cサイズ)
イメージ
飛行するオオワシ
飛行するオオワシ
飛行するオオワシ
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自動選択AF

ホバリング(低空飛翔)するチョウゲンボウ(AIサーボAFモード)。地上の獲物を狙っている。時々大きく急降下や上昇をするので、動きが読めなくなる。こういう予想できない動きの場合は「全選択自動AF」がいい。

絞り
F5.6
シャッタースピード
1/500秒
ISO感度
2500
露出補正
0
焦点距離
700mm相当
(500mmにx1.4テレコンバータを使用)
一眼レフカメラ(APS-Cサイズ)
イメージ
獲物を狙うチョウゲンボウ
獲物を狙うチョウゲンボウ
獲物を狙うチョウゲンボウ
拡大する


column戸塚先生コラム


「iTR AFの威力」

EOS iTR AFは、被写体の顔や色、形を認識してピントを合わせる機能です。測距エリア選択モードが、「ゾーンAF」「ラージゾーンAF」「自動選択AF」の時に機能します。AFをONにしておくと、はじめにピント合わせをした位置で被写体の色情報を検知し、動きに合わせてピントを合わせ続けるので、飛翔する野鳥に威力を発揮します。

オシドリの飛び立つシーンを連写で狙った。「ゾーンAF」モードで岩の上にとまるオシドリにピントを合わせる(いわゆるピントを喰いつかせる)。ここでは「AF-ONボタン」を押したまま、ひたすら我慢。そして飛び立つ瞬間、連写しながら飛翔するオシドリを追う。iTR AFはしっかりとオシドリを被写体として認識しているのでピントを合わせ続け、フレームから外れるまでピントの合った写真を撮ることができた。iTR AFを搭載したことにより、より動くものに対して正確にピントを合せることができるようになった。

絞り
F5.6
シャッタースピード
1/3200秒
ISO感度
6400
露出補正
0
焦点距離
220mm
一眼レフカメラ(APS-Cサイズ)
  • 飛び立つオシドリ
    飛び立つオシドリ
    飛び立つオシドリ
    拡大する
  • 飛び立つオシドリ
    飛び立つオシドリ
    飛び立つオシドリ
    拡大する
  • 飛び立つオシドリ
    飛び立つオシドリ
    飛び立つオシドリ
    拡大する
  • 飛び立つオシドリ
    飛び立つオシドリ
    飛び立つオシドリ
    拡大する
  • 飛び立つオシドリ
    飛び立つオシドリ
    飛び立つオシドリ
    拡大する

実際に撮ってみました

飛んでいくダイサギを連写。うっかり「1点AF」の設定になっていたので、ピントが背景にいってしまいましたが、戸塚先生のアドバイスを受けて測距エリアを変更し、再チャレンジ。今度はばっちりとピントが合いました!

  • 撮影時の設定
    AF動作:AIサーボAF
    測距エリア:1点AF(中央)

    イメージ
    ダイサギ(生徒撮影)(失敗)
    ダイサギ(生徒撮影)(失敗)
    ダイサギ(生徒撮影)(失敗)
    拡大する

    絞り
    F5.6
    シャッタースピード
    1/3200秒
    ISO感度
    1600
    露出補正
    -1.7
    焦点距離
    400mm
    一眼レフカメラ(APS-Cサイズ)
  • 撮影時の設定
    AF動作:AIサーボAF
    測距エリア:測距エリア ラージゾーンAF

    イメージ
    ダイサギ(生徒撮影)
    ダイサギ(生徒撮影)
    ダイサギ(生徒撮影)
    拡大する

    絞り
    F5.6
    シャッタースピード
    1/3200秒
    ISO感度
    1600
    露出補正
    -1.7
    焦点距離
    400mm
    一眼レフカメラ(APS-Cサイズ)

戸塚先生のコメント

測距エリアが「1点AF」(中央)になっているため、中央にピントが来てしまい、ダイサギにピントを合せることができていませんでした。飛翔する野鳥の場合はできるだけ広く被写体を捉えられる「ラージゾーンAF」と「AIサーボAF」を使用することで、難しいピント合わせを有利にしてくれますよ。