how to
photograph
birds

「ISO感度」を使った明るさ調節をマスターしましょう

「Tv」や「Av」の特徴はわかったけど、写真が暗くなったりブレたりしちゃう。 それなら、「センサーの感度」を調整すれば解決できます!

イメージ
オグロシギ
オグロシギ
オグロシギ
拡大する

夕方、太陽が雲に隠れて暗くなった。 せわしなく、くちばしを泥に突っ込んでエサを探しながら歩きまわっている。 ISO感度を3200まで上げ、シャッタースピードを1/250秒で撮影することで、顔の動きを止めることができた。

撮影データ
  • 絞り:F11
  • シャッタースピード:1/250秒
  • ISO感度:3200
  • 露出補正:0
  • 焦点距離:700mm
  • 一眼レフカメラ(APS-Cサイズ)

「野鳥の撮りかた9」をシェア

  • Share on Facebook
  • Share on twitter
  • Share on Google+
  • Pinterest
  • LINEで送る

明るさをコントロールする「絞り(F値)」「シャッタースピード」「ISO感度」

イメージ

「絞り(F値)」「シャッタースピード」の数値が変わると明るさが自動的に調整されます。さらに「ISO感度」を高くすることで、暗い場所でも撮影することができます。


ISO感度ってなんのこと?

イメージ

ISO感度とは、センサー(※)の光の感じやすさを数値化したものです。撮影場所の明るさに応じて設定します。
ISO感度を上げた時(数値を大きくした時)は、暗い場所でも速いシャッターが切れるメリットがある半面、画像ノイズが目立ってしまうことがあります。反対に、ISO感度が低いとき(数値を小さくした時)は画像ノイズの少ないきれいな写真を撮ることができますが、暗い場所ではスローシャッターになるためブレやすくなります。

※センサーとは、被写体の明るさや色を電気信号に変換する装置のこと。撮像素子やイメージセンサーなどともいわれます

イメージ
ISO感度のイメージ

ISO感度を上げるとどうなるの?

イメージ

「ISO感度」を上げることで、シャッタースピードが速くなるため、手ブレや被写体ブレを抑えることができますが、ノイズが発生しやすくなります。ここで、ISO感度とノイズの関係を見てみましょう。「ISO感度」は数字が大きいほど感度が高い状態です。

イメージ イメージ

1 撮影モードを「Av(絞り優先AE)」に設定します。

イメージ

2 ダイヤルを回して「絞り」を固定します。 本来は「絞り(F値)」を下げて撮影しますが、ここでは効果がわかりやすいよう、「絞り(F値)」をやや大きめの「F11」に設定します。

イメージ
ダイヤルを操作し、絞りをF11に固定

イメージ
ファインダーをのぞいて操作すると簡単

3 「ISO感度」の操作を行います。

イメージ
ISOボタンを押してダイヤルを操作し、AUTOを選択してもう一度ISOボタンを押す

イメージ
ファインダーをのぞいて操作すると簡単

ISO200

ISO200だと感度が低いため、たくさんの光をとりこもうとしてシャッタースピードが遅くなる。そのため手ブレと被写体ブレが発生した写真になっている。ブレていることで低感度の粒状性もわからない。

絞り
F11
シャッタースピード
1/15秒
ISO感度
200
露出補正
0
焦点距離
700mm
一眼レフカメラ(APS-Cサイズ)
イメージ
ISO200
ISO200
ISO200
拡大する

ISO3200

ようやく顔の動きを止めることができた。若干ノイズが目立つようになってきた。

絞り
F11
シャッタースピード
1/250秒
ISO感度
3200
露出補正
0
焦点距離
700mm
一眼レフカメラ (APS-Cサイズ)
イメージ
ISO3200
ISO3200
ISO3200
拡大する

ISO16000

動きが止まっているので、シャープではある。しかし、ノイズによって、細かい羽根の模様がやや分かりづらくなっている。

絞り
F11
シャッタースピード
1/1250秒
ISO感度
16000
露出補正
0
焦点距離
700mm
一眼レフカメラ (APS-Cサイズ)
イメージ
ISO16000
ISO16000
ISO16000
拡大する

このシーンでは、ISO3200で撮影するのがベスト

イメージ

本来は「絞り(F値)」を下げるので、これほど「ISO感度」を上げなくても速い「シャッタースピード」で撮影することができます。ISO感度とシャッタースピードを調整し、ノイズの発生を考慮して「何を見せたいか?」を考えることが大切です。

※カメラの機種ごとにISO感度で発生するノイズの量は異なるため、別のカメラで同じ設定で撮影しても同様のノイズが発生するとは限りません。また、カメラによっては「高感度撮影時のノイズ低減」という機能もあります。

実際に撮ってみました

動物園の暗い館内で、小さなスポットライトを頼りにカイツブリの一種を撮影してみました。撮影モードは「Tv(シャッター優先AE)」。少しざらざらしているものの、思ったよりもずっときれいに明るく撮れたので驚きました。
撮影時の設定:「Tv」(シャッター優先AE) + ISO 12800  + 露出補正 -1

  • 海外のカイツブリ
  • 海外のカイツブリ
    海外のカイツブリ
    海外のカイツブリ
    拡大する
    絞り
    F5
    シャッタースピード
    1/320秒
    ISO感度
    12800
    露出補正
    -1
    焦点距離
    105mm
    一眼レフカメラ(APS-Cサイズ)

戸塚先生のコメント

ISOの数値は「12800」。もう少し数値を上げられれば、被写体の動きを止められたかもしれませんね。ISO感度を上げると、フラッシュを使用しなくてもこのような暗い室内や、夜間でも撮影することができます。