ニュースリリース

2015年7月8日
キヤノン株式会社

EFレンズ累計生産本数1億1,000万本を達成

キヤノンは、2015年6月22日にレンズ交換式カメラEOSシリーズ用の交換レンズである「EFレンズ」の累計生産本数1億1,000万本を達成しました。1億1,000万本目に生産したレンズは「EF11-24mm F4L USM」でした。

累計生産本数1億1,000万本達成<br />記念シンボルマーク

累計生産本数1億1,000万本達成
記念シンボルマーク

累計生産1億1,000万本目の<br />「EF11-24mm F4L USM」

累計生産1億1,000万本目の
「EF11-24mm F4L USM」

累計生産1億1,000万本を達成

「EFレンズ」は、銀塩方式のAF一眼レフカメラEOSシリーズ用の交換レンズとして、1987年に宇都宮工場で生産を開始して以来、台湾キヤノン、キヤノンオプトマレーシア、大分キヤノンの4拠点で生産を行い、幅広いユーザーの支持を受け、生産本数を伸ばしてきました。

1995年に累計生産本数1,000万本、2009年に5,000万本、2014年4月には世界で初めてカメラ用交換レンズ累計生産本数1億本を達成しました。このたび、2015年6月に累計生産1億1,000万本を達成し、カメラ用交換レンズの累計生産本数において世界最多記録を更新しました。

先進の光学技術と充実したラインアップ

1987年3月に、EOSとともに誕生した「EFレンズ」は世界初となるさまざまな技術をもって進化を続け、業界をリードし続けています。具体的には、「USM(超音波モーター)」や「IS(手ブレ補正機構)」、「DO(積層型回折光学素子)」、高い反射防止効果を生む特殊コーティング「SWC」などを業界に先駆けて提案し続けてきました。

今回1億1,000万本目の生産を達成した「EF11-24mm F4L USM」(2015年2月発売)では、世界最広角※1となる11mmの焦点距離を実現しました。なお、同レンズは、その他にもキヤノン独自の技術を惜しみなく採用しており、超広角撮影時に発生しがちな収差を良好に抑えながら、高画質を実現していることが高く評価され、「カメグランプリ2015レンズ賞※2」を受賞しました。

  • ※1レンズ交換式カメラ(一眼レフカメラ・ミラーレスカメラ)用交換レンズとして、魚眼レンズを除く。2015年7月5日時点。キヤノン調べ。
  • ※2国内の写真・カメラ専門誌の担当記者で構成されるカメラ記者クラブが主催する、日本国内で最も権威のあるカメラ・レンズ関連の賞の一つ。

現在、これらの「EFレンズ」は映像制作用の「EFシネマレンズ」を含めて合計97種類※3の豊富なラインアップを形成しています。今後も、EFレンズ群を中心にさらにイメージング技術に磨きをかけ、初心者からハイアマチュア、プロに至るまで、ユーザーのさまざまなニーズに対応し、写真・映像文化の発展に貢献していきます。

  • ※3エクステンダー2種類と、海外モデル3種類を含みます。2015年7月8日時点。

歴史的な機種と主な特長・技術内容

機種名 主な特長・技術内容 発売開始
EF300mm F2.8L USM※1 世界初※2超音波モーター(USM)搭載
「USM(Ultrasonic Motor=超音波モーター)」。
高トルク・高レスポンスで、素早いピント合わせに対応。超音波の振動を回転エネルギーに変換し、静音でスムーズなAF駆動が可能
1987年11月
EF75-300mm F4-5.6 IS
USM※3
世界初※2手ブレ補正機構(IS)搭載
「IS(IMAGE STABILIZER=手ブレ補正機構)」。
ファインダーで補正効果の確認が可能。高精度で安定性に優れた補正効果を実現し、手持ち撮影の領域を拡大。
1995年9月
EF400mm F4 DO IS USM※4 世界初※2 DO(積層型回折光学素子)レンズ搭載
「DO(Diffractive Optics=積層型回折光学素子)」。
光が障害物の端を通過するとき、障害物の裏側に回り込む「回折現象」を利用して、光の進路をコントロールし、各収差を補正。
2001年12月
EF24mm F1.4L II USM 世界初※5SWC採用
特殊コーティング「SWC(Subwavelength Structure Coating)」。レンズ表面に可視光の波長よりも小さいナノサイズのくさび状の構造物を無数に並べることで、光の反射を抑制。
2008年12月
EF100mm F2.8L マクロ IS USM 世界初※2角度ブレ補正とシフトブレ補正が可能なハイブリッドIS採用
レンズ内の2つのセンサーが捉えたカメラの動きをもとに、新開発アルゴリズムがブレ量を算出し、補正光学系を的確に駆動させることで角度ブレとシフトブレの2つの手ブレを同時に補正。
2009年10月
EF8-15mm F4L
フィッシュアイ USM
世界初※2全周180度から対角線180度までの画角をカバーするフィッシュアイズームレンズ
強いデフォルメ効果や誇張された遠近感、極端に深い被写界深度などにより、魚が水面下から水面上を見上げた際に見えるような強烈な歪みを伴う撮影が可能。
2011年7月
EF200-400mm F4L IS USM エクステンダー 1.4× 世界初※2のエクステンダー内蔵超望遠ズームレンズ
1.4倍エクステンダーを内蔵することにより、レンズ交換が制限される環境下でもワンタッチのレバー操作で瞬時にズーム域の切換えが可能。
2013年5月
EF11-24mm F4L USM 世界初※2となる超広角11mmの焦点距離を実現
世界最広角となる11mmの焦点距離を実現しながら、超広角撮影時に発生しがちなさまざまな収差を良好に抑え、高画質を実現。
2015年2月
  • ※12015年7月8日現在で既に生産終了している製品。後継機はEF300mm F2.8L IS II USM(2011年8月発売)。
  • ※2一眼レフカメラ用交換レンズとして
  • ※32015年7月8日現在で既に生産終了している製品。後継機はEF70-300mm F4-5.6 IS USM(2005年9月発売)。
  • ※42015年7月8日現在で既に生産終了している製品。後継機はEF400mm F4 DO IS II USM(2014年11月発売)。
  • ※5撮影用レンズとして

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