びょうぶをまなぶ

群鶴図屏風の金色のひみつ

江戸時代、元禄文化華やかなりし頃に描かれた鶴の群れです。 尾形光琳は高級呉服商の息子でした。画面には、ちょうど着物の柄の型のように、同じ姿形の鶴がリズミカルに配置されています。そのうち数羽だけが異なるしぐさをしているものの、ちょっと見たところでは、動きがなく固まっているようにみえるかもしれません。しかし、少し立ち位置を移動してみましょう。金の照り返しの具合が変化し、鶴たちがいきいきと動いて見えるはずです。写真のようにリアルな鶴を描かないことで、かえって動きを感じることができます。
背景の金がきらきら光り、水を含んだ湿った地面にみえるでしょうか。それとも、上空から鶴が舞い降りて餌をついばみ、恋の相手を呼ぶ声や姿が目の前に広がっているでしょうか。

  • 群鶴図屏風(高精細複製) 尾形光琳 筆 時代:江戸時代・17~18世紀
  • 材質:紙本金地着色 員数:6曲1双 サイズ:各166.0×371.0cm
  • 原本所蔵:アメリカ・フリーア美術館 複製所蔵:東京都美術館
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