びょうぶをまなぶ

綴プロジェクトってなに?

屏風や襖絵、絵巻物などの日本の文化財のなかには、海外に渡った作品や、国内にあっても文化財保存のために短い限られた期間しか公開できない作品が数多くあります。
綴プロジェクトでは、京都文化協会がもつ文化財撮影の経験とキヤノンの最新デジタル技術、京都伝統工芸の匠の技を組み合わせ、オリジナルの文化財が持つ風合いや質感を再現した複製品を作成しています。高精細複製品はお寺や学校などさまざまな場所で活用され、オリジナルの文化財はよりよい環境で保存されて次世代へと受け継がれていきます。 2007年からスタートした本プロジェクトでは、2017年までに34作品を制作し、寄贈しました。

入力:多分割撮影による高精細デジタルデータ

キヤノンの一眼レフカメラと独自の旋回台を使用して分割撮影を行った後、パソコンで合成します。画像処理技術を駆使して画像の劣化を最小限に抑え、レンズ収差によるひずみ、ゆがみも補正されます。

色合わせ:高精度なカラーマッチング

取得した高精細デジタルデータを、キヤノン独自のカラーマッチングシステムを用い撮影環境の照明と合わせて画像を処理し、その場で出力。すぐさま忠実な色再現を実現することで色合わせの労力と文化財への負担を軽減します。

出力:世界最高レベルのプリンティング技術

独自に開発した和紙や絹本を使用し、12色の顔料インクシステムを採用した大判インクジェットプリンターによって出力。水墨画の繊細な濃淡や陰影が生み出す立体感、経年変化による微妙な風合いを忠実に再現します。

金箔:古来より伝承される「箔」

金箔(きんぱく)・金泥(きんでい)・雲母(きら)の再現は、京都西陣の伝統工芸士が行います。オリジナルが制作された時期や産地による金箔の種類を検証し、また、経年変化の「古色」までも表現します。

表装:京都に伝わる伝統工芸士の技

和紙へデジタルプリントされ、金箔が施された複製品は、京都で文化財の修復を行う伝統工芸士によって、襖(ふすま)や屏風、絵巻物の形へと表装されて完成します。

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