CEOメッセージ

Fujio Mitarai

創業80周年を力強い成長で飾るため、戦略的大転換を強力に推進していきます。

「グローバル優良企業グループ構想フェーズV(2016年~2020年)」をスタートした昨年は、4つの新規事業である商業印刷、ネットワークカメラ、ヘルスケア、産業機器の基盤が整った実りある年でした。2年目の今年は、創業80年の節目の年であり、新規事業の成長をさらに加速させてまいります。

まず、商業印刷では、キヤノンとオセの技術を結集し商品開発を加速させます。ネットワークカメラは、圧倒的な販売力を有するアクシスやビデオ管理ソフトウエアでトップシェアを誇るマイルストーンシステムズとの協業が進んでいます。三者一体となって協力し、商業施設や交通機関、市街地といった用途別のシステムソリューションを提案することで、業容の大幅な拡大をめざします。また、ヘルスケアでは、昨年キヤノングループ入りした東芝メディカルシステムズと協力し、革新的な製品とサービスを提供するとともに、遺伝子診断などのバイオメディカルや医療ITなど新規領域への拡大も推進します。産業機器では、キヤノントッキが扱う有機EL製造装置の生産能力を倍増させるほか、半導体チップ量産への準備が進む次世代技術ナノインプリントを着実に育てていきます。

戦略的大転換を成功させるために、カメラやインクジェットプリンター、複合機など現行事業の再強化も重要です。開発、調達、生産技術、製造が一体となったものづくり改革を進めながら、ロボットや人工知能(AI)、IoTなど最新のイノベーションを取り込み、設備も含めた生産の内製化を積極的に進めていきます。販売では、高度なセールスエンジニアの育成やeコマースへの対応など、さまざまなお客さまのニーズに対応した体制を整備していきます。

激変する可能性を秘め、極めて不安定な世界経済のなかで、このフェーズⅤにおける改革を成し遂げていくことは決して生易しいものではありません。創業以来、80年間脈々と受け継いできた「進取の気性」と「三自の精神」を発揮し、グループ一丸となって戦略的大転換を果たし、さらなる成長への道を切り拓いてまいります。

キヤノン株式会社
代表取締役会長 CEO

Fujio Mitarai