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For Society活動ハイライト 02

藤田保健衛生大学病院に導入されているCT

健康へのニーズが増大する中
新たな技術で高度化する医療を支える

世界的に、高齢者の人口は増加し、2050年には65歳以上の人口が現在の2倍を超える14億人に達するといわれています。特に日本では、2050年に人口の約4割が65歳以上になると予想されています。それに伴い、日本をはじめとした、少子高齢化が進む先進国では、医療費の増大が大きな問題となっています。

高齢になっても日常生活に制限なく暮らしを送りたいという人々の意識は高まっており、健康増進、疾病予防から、高度な検査・診断・治療といった幅の広いヘルスケア分野へのニーズが増大しています。

こうした社会の変化に対応すべく、テクノロジーの進化を基盤に、ヘルスケア産業を取り巻く状況は世界規模で大きな変容を遂げています。特に、キヤノンが注力する医療機器などのメディカル事業においては、CTやMRIをはじめとする診断機器も大きく進化し、高度化する医療を支えています。診断機器には、疾病の予防と早期発見、早期対処のための確実な診断をサポートする役割はもちろん、医師をはじめとした医療従事者・医療機関のワークフロー効率化への貢献、低コストで高い有用性を発揮する経済的価値が求められています。

世界の医療機器市場規模

世界の医療機器市場規模の推移グラフ
  • 出所: BMI Research “Worldwide Medical Devices Market Forecasts to 2021” より みずほ銀行産業調査部作成

関連するSDGs

3 すべての人に健康と福祉を

あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を推進する

培ってきた画像診断技術に加え、新たなイノベーションを創出し疾病の早期発見や先進医療の開拓に貢献

世界の人口増加と高齢化を背景に医療機器市場は世界的に拡大しており、2020年に世界市場は40兆円を超えると予測されています。

キヤノンは、「グローバル優良企業グループ構想フェーズⅤ」における新規事業の柱の一つとして、メディカル事業に注力しています。2016年12月には、画像診断分野における世界大手のキヤノンメディカルシステムズ(旧 東芝メディカルシステムズ、以下キヤノンメディカル)をグループに加え、事業の強化・拡大を図っています。

キヤノンメディカルは、尊い命を守る医療に貢献したいとの思いが込められた「Made for Life」の経営スローガンのもと、医療の現場と真摯に向き合いながら、CTやMRI、超音波診断装置など、患者さんの負担軽減と高精細画像を両立させる技術開発を行ってきました。これに、キヤノンが培ってきた画像処理技術やAI(人工知能)を使った情報解析などの技術を加え、さらに患者さんや医療従事者に寄り添ったソリューションを提供していきます。

また、ITを駆使した最先端の病院情報システムやネットワークソリューションを提供する「ヘルスケアIT」、患者さんから採取した血液などの検体を高精度かつ迅速に分析する「体外診断システム」にも力を入れていきます。

静音化技術を搭載したMRI

Our Achievements高精細CTによる革新

悪性新生物(がん)・心疾患・肺炎・脳血管疾患など、死亡の原因となる病気の診断や治療に欠かすことのできないのがCTやMRI、X線診断装置、超音波診断装置をはじめとする画像診断機器です。

キヤノンメディカルでは、病気を早期に発見し、確実に診断し、体に負担をかけずに治療することをめざし、CTを開発しており、2017年には高精細CT装置「Aquilion Precision」を発売しました。より微細な人体構造を鮮明に描出したいという医療現場のニーズに応えるべく、従来よりも体軸・面内方向とも2倍の高い解像度を実現させることで、高精細な臨床画像を提供しています。さらに、最新の画像再構成技術を搭載することにより、患者さんの負担となる被ばく低減も図っています。従来、0.35mm以下の形状ははっきりと識別できませんでしたが、本製品は0.15mmの解像度を実現。これまで検出不可能だった細かな生体情報を取得できるようになり、超早期のがんを見つけられる可能性など、画像診断に新たな時代の幕明けが期待されています。

Aquilion Precisionを使用した画像評価