新たな価値創造、社会課題の解決

なぜ重要か

キヤノンの企業理念である「共生」を実現し、ステークホルダーとともに発展を遂げていくためには、競争力の源泉であるキヤノンの技術を、変化する時代のニーズにあった製品やサービスに展開していくことが重要です。

キヤノンは創業以来、技術優先のDNAを脈々と受け継いでおり、独自の技術を活用した革新的な製品を世の中に送り出してきました。その歴史は、カメラの開発に始まり、そこで培った光学技術は複合機や半導体露光装置を生み出し、さらにはレーザープリンターやインクジェットプリンターなどさまざまな製品へと展開し、事業領域を広げてきました。

キヤノンでは、時代の変化に対応した研究開発の在り方として、技術のシーズを創出し育成することで画期的な製品の開発をめざす「発明型」の研究開発とともに、気候変動や感染症などをはじめとしたグローバル化する社会課題の解決に技術で応える「イノベーション型」の研究開発という2つの視点で対応を進めています。

また、キヤノンの有する技術力を最大限に発揮することをめざし、業界をリードするコア製品を生み出す「コアコンピタンス技術」と、技術蓄積のベースとなる「基盤要素技術」を多様に組み合わせる「コアコンピタンスマネジメント」を展開しています。

キヤノンの強みは、こうした新たな製品の開発だけでなく、優れた生産技術を生かして自社グループ内で製品を生産する、ものづくりへのこだわりです。キーコンポーネントに加え製造装置まで内製化の範囲を広げることや、組み立て工程の自動化などにより、製品の高い性能や信頼性を生み出し、それが新たな付加価値の創造やさまざまな社会課題の解決を実現してきました。

そして、技術進化のスピードが加速し、変化が著しい現代社会に対応した新たな価値を創造するために、キヤノンは強みである自社内での技術開発に加え、既存事業と親和性がある分野でM&Aを実施しています。キヤノンは商業印刷・ネットワークカメラ・メディカル・産業機器の4つの新規事業を確立しました。今後は、DXやスマートシティなど、デジタル化が一層進展する社会の中で、キヤノンは外部からさらに新たな技術を取り入れて、グループがもつさまざまな技術と組み合わせることでイノベーションを推進し、持続可能な社会の実現に貢献し続けます。

ステークホルダーへのアンケート結果を見ると、マテリアリティ「新たな価値創造、社会課題の解決」に関連した項目では、「人々の健康や病気の予防に貢献する医療技術の開発」がステークホルダーから最も期待され、「社会の安心・安全に資するセキュリティ技術の進化」「写真や映像分野における人々の豊かさや楽しさにつながる製品/技術の開発」「誰にとっても使いやすい商品やサービスの開発」が続きました。キヤノンでは、ステークホルダーからの注目を踏まえ、人々の安全・安心・快適、そして豊かな生活の実現に向けて、デジタル社会への変革を支援・推進することや、医療の進化への貢献、イメージング技術の産業分野への展開など、さまざまな事業活動に取り組んでいきます。

リスクと機会

世の中が大きく変化する中で、社会のニーズを製品やサービスに取り入れられず、また、これまでの考え方や体制を不変のものであると捉えることは、企業として新たな価値を想像する機会を失うとともに、競争力を失うリスクがあります。時代の変化は新たな付加価値を創造する機会と捉え、キヤノンは競争力の源泉である技術を活用して、社会に貢献し続ける企業をめざしています。

キヤノンはプリンティング・イメージング・メディカル・インダストリアルの4つの産業別グループそれぞれで、リスクと機会、強みと弱みを踏まえ、重要課題に対する戦略を立案し、日々さまざまな取り組みを行っていきます。詳細については、事業戦略ページをご覧ください。

アプローチ

  • GRI102-11
  • GRI102-15
  • GRI103-1
  • GRI103-2
  • GRI103-3

2021年より、新たな5カ年の中長期経営計画「グローバル優良企業グループ構想フェーズⅥ」を開始し、「生産性向上と新事業創出によるポートフォリオの転換を促進する」という方針のもと、事業をより大きく、産業別に括り直し、それぞれの技術を組み合わせて、社内に「化学反応」を起こし、さまざまな製品やソリューションを提供していきます。

こうした考え方のもと、分散しているさまざまなリソースを集中し、新製品開発や製造部門の生産性と質の向上を図るとともに、一元化された責任と権限のもと、迅速な意思決定と実行を可能とすべく、「プリンティング」「イメージング」「メディカル」「インダストリアル」の4つの分野のグループに再編成しました。

これにより、各分野内の垣根がなくなって技術や情報が共有化され、一段と高いシナジーによる製品競争力の強化と、まったく新しい成長ドライバーの創出につなげていきます。

SDGsとの関わり

  • 3 すべての人に健康と福祉を
  • 9 産業と技術革新の基盤をつくろう
  • 11 住み続けられるまちづくりを
  • 17 パートナーシップで目標を達成しよう