ディラン・ライリー

「日本ラグビーへの恩返し」
新しいラグビー日本代表のジャージーに袖を通してみた感想は?
このジャージーを着るときはいつも特別な時間・瞬間なので、着ることができて嬉しいです!
自分の強みを教えてください
スピードとパワーでチームに一番貢献できるところかなと思います。
オーストラリアから来日したきっかけとラグビー日本代表を目指したタイミングは?
U20の頃、オーストラリアでプレーできる場所を探していたのですが、実際にオファーがなく、代理人から「日本の埼玉パナソニックワイルドナイツに来て、2 週間のトライアルの機会があるがどうか」と言われました。僕にとっても、家族にとっても、大きな決断でした。しかし、自分を成長させるために必要な挑戦であることはわかっていました。だから、日本に来て、プロのラグビー選手になる夢を続けようと思った。そして2020年から21年の頃には自分にラグビー選手のキャリアを積んでいくチャンスをくれた日本を代表してプレーすることで、日本のために恩返しができるのでは?と感じるようになり日本代表を目指すようになりました。
埼玉パナソニックワイルドナイツの世界的名将のロビー・ディーンズ監督からの指導で、どのあたりが成長できましたか?
彼は本当に素晴らしいコーチであり、僕を導いてくれたことには間違いないでしょう。しかし、彼だけではありません。ワイルドナイツにはオーストラリア代表として数えきれないほどのテストに出場し、キャリアを積んできた選手たちが過去に所属し、彼らが僕に多くの自信とヒントを与えてくれました。それ以外にも毎年、世界各国から新しい選手が来るし、外国人選手だけでなくPR 稲垣(啓太)や(堀江)翔太、(松田)力也など、日本代表として多くのテストマッチを経験している選手がいます。他にも南アフリカやニュージーランドなど、あらゆる国の選手と一緒にプレーすることができ、僕はスポンジのように彼らから多くのことを吸収して学ぶことができた。
ライリー選手は昨年、リーダーの一人でした。現在のチームでもBKではリーダー的な役割が求められていると思います。
僕たちリーダーはチームとして、自分たちが何をすべきか、何に集中すべきか、ということをドライブしていました。練習中や試合で、何を大事にして集中すべきか、ということを選手たちにも思い出させたいと思っています。
※プロフィール
ディラン・ライリー 1997年5月2日生まれ。南アフリカ出身。埼玉パナソニックワイルドナイツ所属。ポジションはCTB(センター)。南アフリカで生まれ、家族で豪州に移住後の11歳の時に競技を始めた。2018年に来日、2021年からワイルドナイツの主軸としてプレー、今季まで3年連続の「ベスト15」にも選出。2021年10月に初キャップを得た。身長187cm、体重102kg。日本代表10キャップ(2023年7月1日現在)。
インタビュー・文 スポーツライター斉藤健仁
写真 フォトグラファー大塚浩史