CANON TECHNOLOGY

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質感や手触りまで描く質感や手触りまで描く

質感取得・プリント技術

色や形だけでなく、モノの凹凸や光沢まで描く。
デジタル一眼レフカメラやプリンターなどキヤノンの入力から出力までの技術を駆使し、「質感」を再現する技術の開発に取り組んでいます。

2018/12/27技術紹介

キヤノンが開発中の質感取得・プリント技術は、油彩画などの名画を高精細に複製することを可能にしています。

例えば、フェルメールの名画。キヤノンが開発中の「質感取得・プリント技術」は、筆使いや絵の具の盛り上がり、仕上げニスの光沢、経年劣化による表面のひびまでも忠実に再現。本物同様の「質感」を感じ取ることができます。複製画であれば、美術館のガラス越しではなく、間近で目にすることや、直接手で触れることも可能になります。

この質感取得・プリント技術は、絵画だけでなく、ベルベットやデニムといった布地、革、籐、金箔など、多種多様な素材の質感も再現できます。これらは、建物の内装・外装や、商品のパッケージなどへの応用が見込まれています。

イメージ

[ 画像処理 ]凹凸や光沢データを算出

[ 質感取得/画像処理 ]

色/凹凸/光沢のデジタル情報を取得しプリントで再現

#イメージング技術#情報工学#物理学

「質感」は、物体に対して人が感じる視覚的・触覚的な要素です。キヤノンの質感取得・プリント技術では、撮影、画像処理、プリントという工程を経て、質感を再現していきます。そのために、物体の色や二次元の形状に加えて、表面の凹凸や光沢の情報のデジタル化は欠かすことができません。

高解像度で画像撮影し凹凸や光沢を推定する

#イメージング技術#情報工学#物理学

撮影には、キヤノンのデジタル一眼レフカメラを使用します。撮影対象物の色、凹凸、光沢の情報を取得するために、光源とカメラの向きを変えながら撮影を繰り返します。

撮影は、高解像度で撮影を行うことがとても重要なポイントです。本物と変わらない質感再現のためには、人間の目と同等の解像度の情報が不可欠です。そのため、5000万画素のデジタル一眼レフカメラを用いて、はがきサイズの領域の近接撮影を繰り返します。撮影した写真を貼り合わせる処理を行うことにより、数十μm(μm=マイクロメートルは100万分の1メートル)の解像度で凹凸や光沢の情報を取得していきます。

画像処理を行う際には、撮影で得られた複数枚の画像から、作品の凹凸、光沢を推定していきます。凹凸については、固定のパターンを絵画に投影して、映り込みを解析することで、どこにどのくらいの隆起が存在するのかを算出していきます。また、光沢についても同様に、観察角度の違いによって生じる反射光の変化を抽出、数式化し、そのパラメータを光沢データとして保存します。

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[ 質感取得 ] キヤノンのカメラを使用して、質感の情報を得るための撮影を行う

[ プリント ]

微細な形状を再現可能にしたUV硬化型プリンター

#産業機器#イメージング技術#機械工学#電気工学#情報工学#物理学#化学

プリントには、UV光(紫外線)の照射により出力したインクを硬化させる、キヤノングループのオセが開発したUV硬化型プリンターを使用しています。

まず、質感をプリント物で再現するために、数値化した色や凹凸、光沢データをプリントデータに変換します。色については、これまでの写真プリントで培ってきた技術を活用し、撮影で取得したRGB(レッド、グリーン、ブルー)の画像をCMYK(シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック)による表現へ変換します。凹凸については、インクを積み重ねて硬化させるプロセスを繰り返し行うことで、凹凸を形成していきます。さらに、光沢についてはインクの量や配置、重なり具合までを考慮して、インクの吐出をコントロールすることで、プリント表面の滑らかさを制御し、微細な光沢の表現を可能にしました。

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[ プリント ] オセが開発したUV硬化型プリンター

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