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インクジェットプリンターの搭載技術

手軽に高品位の写真プリントができるインクジェットプリンターは、インクやヘッドをはじめとする精密技術の集大成です。キヤノンの技術の総合力が、その描写力をさらに高みへと導いています。

2018/12/27技術紹介

FINE(Full-photolithography Inkjet Nozzle Engineering)

#イメージング技術#機械工学#電気工学#物理学#化学

微細なインク滴をコントロール

キヤノンは、1970年代半ばにインクジェットプリンターの基本メカニズム「バブルジェット方式」を発明後、新発想を加えながら独自技術を育ててきました。その基幹技術が「FINE(ファイン)」です。FINEのインク吐出メカニズムとプリントヘッド製造技術により、印刷品質の画質、階調性、画像安定性が飛躍的に向上しています。

インク滴を正確に打ち出すメカニズム

写真画質の実現には、インク滴の微細化や吐出の高精度化が不可欠です。しかし、旧来の方式は、インク滴を微細化すればするほどプリントヘッドの移動による気流の乱れや、温度変化によるインク粘度変化の影響で、吐出量や着弾位置にばらつきがありました。
FINEのヘッドは、一度の発泡でヒーター直下のすべてのインクを吐出するため、充填されたインク滴を効率よく押し出します。インク滴の着弾スピードを旧来の1.5倍以上に高速化し、ヘッドの移動による気流の影響も小さくし、着弾精度を向上させました。

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FINEの吐出方式

半導体露光装置を用いたナノ精度のヘッド製造技術

インク滴の微細化とプリントの高速化には、より多くのノズルをより広い範囲にわたって高精度につくり込む技術が必要です。FINEのプリントヘッドは、約20×16mmほどの小さなチップに6,000個以上のノズルを並べることができます。これは、キヤノンが得意とする半導体製造技術や独自の材料技術、斬新なプロセス技術を駆使して、ヒーターやノズルをウエハーに一体形成することで作られています。

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プリントヘッド部およびノズルの拡大図

ChromaLife100+

#イメージング技術#化学

写真を美しく長持ちさせる

キヤノンは、純正染料インク(※1)と純正写真用紙の組み合わせにより、アルバム保存約300年、耐光性約40年、耐ガス性(オゾン)約10年、混合ガスで約20年という長期間(※2)にわたって写真プリントを美しく保存できるシステム「ChromaLife100+」を実用化しています。
インクジェットプリンターのインクには、熱安定性、微細な形状(正しい球状)の保持、安全性など多くの性能が同時に求められます。色の特性として、発色の美しさ、インク濃度の高さ、色あせしにくいという点も重要です。インクの染料構造の変更と写真用紙のインク受容層に添加した堅牢性向上剤により、耐ガス性や耐光性が旧来より大幅に向上しています。また、赤領域の色再現性が拡大し、さらに豊かで鮮やかな色を長期保存できます。

  • (※1)染料インク
    構成要素の1つである色素が分子レベルで溶けているインク。
  • (※2)
    アルバム保存約300年、耐光性約40年、耐ガス性(オゾン)約10年/約20年(混合ガス)キヤノンが加速試験によりシミュレーションしたものであり、保証値ではありません。

プレミアム6色ハイブリッドインク

#イメージング技術#化学

写真をより美しく繊細に

2018年発売のPIXUS XK80に搭載されるプレミアム6色ハイブリッドインクは、マゼンタインクの刷新により赤領域の発色がより鮮やかになりました。さらに、新色の「フォトブルーインク」は、シアンインクとマゼンタインクを組み合わせて再現する色領域での色彩の表現力を高めると同時に、青色から白色の領域の粒状感を抑えて、風景やひと肌、さらには淡い色をより滑らかに美しく見せることを可能にしました。

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新インク搭載により発色性が向上

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フォトブルーインクにより粒状感が低減

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