INTERVIEW

今回の取組について
シテ方宝生流二十代宗家　宝生和英さま

MAKING

GALLERY

舞台準備

スタジオのセッティング、演目の打ち合わせ、そして機器のテスト。
世界初となるVVS-K × 能楽の演出を成功させるために、
技術者からプロデューサー、デザイナーまで、多くのスタッフが舞台裏に集まった。

本番に向けて

2人がかりで、重厚で華やかな能装束をシテに着付け、面をつけ、鏡に映る姿を見つめる。長刀や扇を手に、ハコビの感覚を掴み、笛、小鼓、大鼓、太鼓が入り、スタジオにて演目の準備を進める。
長刀や扇を手に、ハコビの感覚を掴み、笛、小鼓、大鼓、太鼓、囃子が入り、
スタジオにて演目の準備を入念に、着々と進める。

シテ登場

舞台はいつもの能楽堂ではなく、観衆の顔が見えないグリーンバックに囲まれるスタジオだが、
シテ方がそこに足を踏み入れた瞬間、会場に緊張感が走った。
プロの世界では、場所は関係なく、いつでもどこでも舞台となりうるのだ。

現代芸術との共演

能楽の舞台に、スーツ姿のフルート奏者が座った。
新たな芸術表現の時代の幕開けを告げるように、囃子とフルートの音が共にスタジオに響き渡った。
最先端のテクノロジーをかりて、最古の日本伝統芸能と現代の西洋芸術が全く新しいステージで共演した。

芸術の新解釈

緊張感の走った本番の演目を終え、モニターの前に集まる出演者とスタッフたち、
ボリュメトリックで撮影した映像を目にすると、誰もが不思議な感覚に包まれ、驚きを隠せない。
そして、今まで考えたことのない角度で、一味違う魅せ方を編集に使いたいと、
活発で斬新なアイデアが立て続けに湧き上がる。
ボリュメトリックの技術で解釈の自由度を手に入れた芸術は、新しい生命力が輝きわたる。

能「葵上」: シテ　宝生和英; 地謡　武田孝史; 　　　木谷哲也; 笛　　杉信太朗; 小鼓　飯冨孔明; 大鼓　柿原孝則; 太鼓　澤田晃良

仕舞「熊坂」: シテ　武田孝史; 地謡　宝生和英; 　　　朝倉大輔; 　　　木谷哲也

未来能「序の舞」: シテ　武田伊左; 笛　　杉信太朗; 小鼓　飯冨孔明; 大鼓　柿原孝則; 太鼓　澤田晃良; 作曲　佐原洸; フルート　梶原一紘

プロデュース: 中務貴之

Web: 中務貴之; 邵鵬志

メイキング: 平舘平

Aoinoue: Kazufusa Hosho; Takashi Takeda; Tetsuya Kitani; Shintaro Sugi; Yoshiaki Iitomi; Takanori Kakihara; Akira Sawada

Kumasaka: Takashi Takeda; Kazufusa Hosho; Daisuke Asakura; Tetsuya Kitani

Future Noh: Isa Takeda; Shintaro Sugi; Yoshiaki Iitomi; Takanori Kakihara; Akira Sawada; Koh Sahara; Kazuhiro Kajihara

Produce: Takayuki Nakatsukasa

Web: Takayuki Nakatsukasa; Pengzhi Shao

Making: Taira Tairadate

ボリュメトリックビデオ制作: 伊達厚; 荒谷俊太郎; 藤田秀; 橋本貴幸; 阿達大地

3DCG: 岡田篤史; 久保井誠; 今泉公嘉; 大野祐章; 持丸歩; 久保裕明; 松木愛華; 先﨑大朗; 高橋良太; 宮本紀明

スタジオ: キヤノンボリュメトリックビデオ
スタジオ川崎; 宝生能楽堂(3Dモデル撮影)

Volumetric Video: Atsushi Date; Shuntaro Aratani; Shu Fujita; Takayuki Hashimoto; Daichi Adachi

3DCG: Atsushi Okada; Makoto Kuboi; Masayoshi Imaizumi; Masatoshi Ono; Ayumi Mochimaru; Hiroaki Kubo; Aika Matsuki; Hiroaki Senzaki; Ryota Takahashi; Noriaki Miyamoto

Studio: Canon Volmetric
Video Studio Kawasaki; Hosho Noh Theater (3D Models)