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キヤノン本社・下丸子の森

キヤノンの本社がある東京都大田区下丸子。
構内の緑地帯を「下丸子の森」と呼び、プロジェクトのモデル事業所として、鳥類をはじめとした生物多様性を保全する活動を行っています。

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キヤノン本社の森・下丸子の森
(東京都大田区下丸子)

キヤノンの本社は東京都大田区にあります。
大田区は、東京23区の南端にあり、23区中最大の面積を持ちます。その大田区の南西部に位置する下丸子地区。西辺、南辺に多摩川が流れ、マンションや戸建て住宅、工場などが隣接する地域です。その下丸子地区にある本社構内は、約3割が緑地帯です。その自然を求めて周辺から多くの鳥や昆虫が訪れています。私たちは、この地を「下丸子の森」と名づけ、生物多様性保全活動を推進しています。

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事業所の鳥 カルガモ

本州では平野部から山地にかけての水辺に広く分布する鳥です。
基本的には草食で、藻や草の葉、種子などを食べますが、タニシなども食べます。水辺の草地に巣をつくる習性があり、春から夏にかけて繁殖し、産卵から約4週間で孵化します。2008年から、本社構内の池に飛来して、子育てをするようになりました。子ガモを引き連れて池を泳ぐ姿は、毎年春から夏にかけての季節の風物詩として、従業員の目を楽しませています。

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主な活動

ルートセンサス

2014年4月より、月に1度、鳥類を観測する「ルートセンサス」を実施しています。
ルートセンサスは、あらかじめ設定したルートに沿って鳥類を調査する手法です。独自の調査フォーマットに基づき、『日本野鳥の会』の指導のもと、種類、出現数、場所、雌雄、地鳴き・さえずり、繁殖状況などを記録しています。これまでに約30種類の鳥を観測していますが、季節のうつろいとともに「下丸子の森」を訪れる鳥が変化していくのがわかります。

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主な活動

バードバス・巣箱の設置

バードバス(Bird-bath)とは、鳥たちが水浴をする水盤状のお風呂のことで、羽毛の汚れや虫などを落とすために利用します。本社構内には、『日本野鳥の会』佐藤仁志理事長の監修のもと、2基のバードバスが設置されています。島根県産の来待石(きまちいし)で作られたバードバスには、さまざまな野鳥が訪れており、羽毛の手入れをする姿が頻繁に見られ、映像にも記録されています。さらに、構内の7箇所に巣箱を設置して、鳥たちが生活しやすい環境を提供しています。

活動事例1

ハヤブサの観察

見晴らしのよい崖などに生息するハヤブサ。本社ビル高層階のひさし部分に飛来します。毎年春にガラス越しに姿を見せるハヤブサですが、2016年は4月12日に飛来しました。森の生態系ピラミッドの頂点に君臨する猛禽類がいるということは、この構内周辺の生物多様性が保たれている証拠といえるかも知れません。私たちは今後も温かくハヤブサを見守っていきます。

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活動事例2

ツバメの保護

毎年、春から夏の時期に訪れ、家族を増やし、旅立っていくツバメ。カラスやヘビが近づかないよう、人間の生活空間の近くに巣を作る習性がありますが、『日本野鳥の会』によると「フンが汚い」という理由で巣が撤去されることも多いそうです。私たちは、定期的なフンの掃除や、落下防止用にダンボールを設置するなどして、ツバメの保護につとめています。

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活動事例3

社員とその家族への啓蒙活動

下丸子本社に飛来する数々の野鳥を、社員とその家族に紹介する社内イベントを実施しました。『日本野鳥の会』主席研究員の安西英明氏による講演では、鳥の親子や生物の進化など自然界の幅広い知識をお話し頂きました。また、親子対抗クイズや羽根を使った実験なども行い、100名を超える参加者に、生物多様性保全の重要性を知ってもらう機会になりました。

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活動事例4

緑地整備

下丸子本社には、法定緑地面積を上回る広大な緑地に、人の干渉がない場合に形成される潜在自然植生種をはじめ、多くの植物が生育しています。また、春に咲き誇る桜並木をはじめ、一年を通して季節ごとに楽しめる花々も植えられています。この豊かな環境を求めて、多様な鳥や昆虫が訪れており、この地で、さまざまな生物が育まれています。

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パートナー紹介

日本最大の自然保護団体である『公益財団法人 日本野鳥の会』。 野鳥生息地の保全や保護区制定などの自然保護活動から、野鳥の調査研究、普及啓蒙活動まで幅広く活躍する財団法人です。バードバス・巣箱の専門家で、樹木医でもある佐藤仁志理事長。 野鳥観察の第一人者で、多くの図鑑なども執筆されている安西英明主席研究員。 若手研究者として日本中を飛び回る荒哲平研究員。 「下丸子の森」の保全活動は、各分野のエキスパートに支えられています。

事業所で見られる鳥

  • カルガモ

    カルガモ

    下丸子事業所ではおなじみの野鳥。全国の水辺で一年中見られる野鳥である。春から草地に営巣して繁殖。他のカモの雌に似ているが、比較的大型。

  • ハヤブサ

    ハヤブサ

    見晴らしの良い崖などに生息する猛禽類。下丸子では、高層棟のひさしでみられる。獲物を見つけると、急降下して捕獲する。国内希少野生動物。

  • ツバメ

    ツバメ

    3月頃に東南アジアから来て、9月頃まで暮らす渡り鳥。構内で営巣している。古くから里山の自然の中で生きてきた、人と自然との共存を象徴する鳥。

  • ムクドリ

    ムクドリ

    芝生の上をのこのこ歩き、数羽で餌をついばむ姿がよくみられる。くちばしと足のオレンジ色が鮮やか。キュルキュル、ジェー、ツィーなど賑やかな声。

  • ハクセキレイ

    ハクセキレイ

    芝生や道路など広く開けた地面でよくみられる。白い頬と澄んだ声が特徴。歩いているときの長い尾を上下にふる様子がかわいらしい。構内で幼鳥も観察。

  • メジロ

    メジロ

    黄緑色の体に映える白いアイリングが特徴。ツバキなどの花の蜜が大好き。構内で古い巣を確認。♪ホーホケキョで有名な「ウグイス」と混同されることも。

  • シジュウカラ

    シジュウカラ

    黒いネクタイがチャームポイント。春夏の雄はツピーまたはツツピーを繰り返して鳴く。「下丸子の森」で子育てする姿もみられる。※写真は幼鳥

  • ツグミ

    ツグミ

    秋に林に飛来するが、冬には芝生、農耕地、河川敷などの開けた地上でも見る。茶色味が濃いものと薄いものがいる。

  • ヒヨドリ

    ヒヨドリ

    やや長いくちばしで、虫や木の実を食べ、花の蜜も好む。よく群れ、よく鳴く。バードバスに大挙してやってきて、占領することも。

  • モズ

    モズ

    林の周辺、農耕地、河川敷などのやや開けた環境で繁殖。長めの尾を回すように振る。春夏は低山・山地、秋冬は低山・低地に多い。