- 概要
- 主な仕様
発売年月 | 1956年(昭和31年)11月 |
発売時価格 | 48,000円 |
キヤノン初の8mmシネカメラで、その前年に発売された瓜生精機社の「シネマックス」、エルモ社の「シネエルモ」に続く国産3機種目の製品である。2ターレット式のレンズ交換式で、交換レンズも6本用意された。最大の特長はレンズ連動のパララックス自動補正機構付きのファインダーにあり、交換レンズに連動する画角変換機構および倍率変換機構を持つ、他に類を見ない画期的なものであった。35mmカメラのL1型とともに、通産省のグッドデザイン賞である、わが国Gマークの第1号に選定される栄誉を受けた。
2ターレットをなくし、ファインダーをシンプルにした「キヤノン8S」も普及版として同時発表されたが、発売はされなかった。
型式 | レギュラー8方式 8ミリシネカメラ | |
画面サイズ | 3.7×4.9mm (映写画面 3.3×4.4mm) | |
使用フィルム | リール式、25フィート(フィルム幅 : 16mm) | |
レンズ | 方式 | 2レンズターレット式(レンズ交換式) |
取り付け | キヤノン式 バヨネットマウント | |
標準レンズ | 13mm F1.8 | |
フォーカシング | 手動(全群繰り出し式) 1.2フィート~∞ | |
ファインダー | 型式 | 実像式、倍率変換、マスク変換 |
視界 | 6.5, 13, 25, 38, 50, 75mm用およびキヤノンスコープ(ワイドスクリーン)用 | |
パララックス | 全距離パララックス自動補正 | |
視度調節 | 可能(接眼レンズ交換式) | |
フォーカシング | ピントガラス式精密フォーカシング | |
フィルム給送 | 撮影コマ数 | 16, 24, 32, 48, 64, コマ/秒 |
駆動方式 | スプリングモーター式、5フィート持続 | |
フーテージカウンター | 指標式および信号音式(毎0.5フィート) 自動復帰カウンターダイヤル | |
シャッター | 開角 | 165゜ |
シャッタースピード | 1/35秒(16コマ/秒)、1/52秒(24コマ/秒) | |
大きさ(幅×高さ×奥行) | 52×144×88mm | |
質量 | 890g(本体のみ)、940g(13mm F1.8付き) |