シネカメラ

8mmシネカメラ

レフレックス ズーム8

Reflex Zoom 8

Reflex Zoom 8

  • 日本名称
  • 北米名称
  • 欧州名称 / アジア名称 / オセアニア名称
  • 概要
  • 主な仕様
発売年月 1959年(昭和34年) 10月
発売時価格 47,700円

昭和20年代後半、キヤノンでは試作第1号のズームレンズが完成していたがとても技術陣の満足するものではなかった。その後、ふたつの変倍系レンズがそれぞれ独立したカムで動く新方式のズームレンズが完成した。しかも、4倍でF1.4という世界初の画期的なものである。(このズームタイプは、後に社長となった山路が開発したことから、業界で「山路タイプ」と呼ばれ、最も一般的なズームレンズタイプとなる。)
8Tのボディを流用し、このズームレンズを搭載したのがズーム8である。母体は8Tでありながら、スプリットイメージ距離計付一眼レフファインダー、電気露出計を内蔵することで、キヤノンのズームレンズ搭載8mmシネカメラ1号機として華麗に変身、ヒットモデルとなった。なお、本体に着脱できるトリガーグリップも用意された。

型式 ズームレンズ組み込み レギュラー8方式 8ミリシネカメラ
画面サイズ 3.7×4.9mm (映写画面 3.3×4.4mm)
使用フィルム リール式、25フィート(フィルム幅 : 16mm)
レンズ 焦点距離 / 明るさ 10mm~40mm F1.4
ズーム比 4倍
フォーカシング 手動(前玉回転式) 1.5m~∞
ズーミング 手動
ファインダー 型式 一眼レフレックス式ファインダー、パララックス皆無、固定のハーフミラープリズム使用
距離計 スプリットイメージのピントグラス(実像式)
視度調節 -3~+2ジオプター
露出計 レンズの絞りに連動する高感度、ISO100のフィルムに対してライトバリュー6~17
フィルム給送 撮影コマ数 8, 12, 16, 24, 32, 48, 64, コマ/秒および1コマ撮り(1/25秒)
駆動方式 スプリングモーター式、一回の巻き上げで2.3m持続
フィルムカウンター 自動零点復帰式、復帰停止可能
信号音 一回の巻き上げによるフィルム送りの終わりに信号音が警告します
安全ロック ランニングロックに兼用
シャッター 開角 165゜
シャッタースピード 1/35秒(16コマ/秒)、1/52秒(24コマ/秒)、1/25秒(1コマ/秒)
大きさ(幅×高さ×奥行) 57×137×193mm
質量 1200g(本体のみ)