- 概要
- 主な仕様
| 発売年月 | 1964年(昭和39年)12月 |
| 発売時価格 | 41,000円 |
1964年4月、8mmフィルムの新規格「スーパー8」がコダック社から発表された。この規格は、従来よりひとまわり大きな画面で、カートリッジ入りの扱いやすいものであり、この新フィルムの発表でコダック社以外のメーカーは大打撃を受けた。発売中の8mmシネカメラは売上が急速にダウン、開発中の従来フィルム仕様のカメラ計画は急遽、中止となった。
キヤノンでも、初のスーパー8対応モデルとして「ズーム518スーパー8」を開発。外装に採用したエンジニアプラスチックスのABS樹脂は、その後のカメラのプラスチック化のさきがけとなった。ズームレンズは同年6月発売の「シネズーム512」のズーム部を流用、後群をスーパー8対応に新規設計。EE測光に初めてTTL方式が取り入れられたモデルでもある。
| 型式 | スーパー8方式 8ミリシネカメラ | |
| 画面サイズ | 4.2×5.7mm (映写画面 4×5.4mm) | |
| 使用フィルム | スーパー8 カートリッジフィルム | |
| レンズ | 焦点距離 / 明るさ | 9.5~47.5mm F1.8 (11群14枚構成/内新種ガラス5枚) テレコンバーター使用により15.6~78mm F1.8に変換可能 |
| ズーム比 | 5倍 | |
| フォーカシング | 手動(前玉回転式) 1.2m~∞ | |
| ズーミング | 手動 | |
| フィルターねじ径 | 48mm | |
| ファインダー | 型式 | 一眼正像レフレックス式 |
| 距離計 | プリズムスクリーン距離計(マイクロプリズム) | |
| 視度調節 | -3~+1ジオプター | |
| ファインダー内情報 | 絞り数値、メーター指針、高低輝度警告マーク | |
| 露出計 | 方式 | TTL方式 高感度CdSメーター内蔵 |
| 測光範囲 | ISO160 F1.8 18コマ~ISO16 F16 18コマ | |
| 使用フィルム感度 | ISO感度自動セット式 デイライトタイプ ISO16~100 タングステンタイプ ISO25~160 |
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| CCAフィルター | 内蔵式、デイライトフィルム使用の場合は自動的に取り除かれ、タングステンフィルム使用時にはトリガーグリップによる手動切り換え | |
| 電源 | 1.3V 水銀電池2コ使用 | |
| フィルム駆動 | 方式 | モーター駆動 |
| コマスピード | 18コマ/秒 | |
| 電源 | 1.5V単3乾電池 3本使用(フィルム送り本数は不明) | |
| フィルムカウンター | 順算自動復帰指針式 | |
| フィルムインジケーター | 装填したフィルムタイプがひと目でわかる大型窓式 | |
| バッテリーチェッカー | フィルム駆動用電源のバッテリー容量が確実にチェックできるミニメーター式 | |
| シャッター | 開角度 | 160゜ |
| リモートコントロール | リモートスイッチにより可能 | |
| 大きさ(幅×高さ×奥行) | 55×187×206mm | |
| 質量 | 1,000g(本体のみ) | |
