- 概要
- 主な仕様
| 発売年月 | 1965年(昭和40年)6月 |
| 発売時価格 | 295,000円 |
「スクーピック」とは、放送用語の「スクープ」を語源とするが、1965年に発売されたキヤノンの16mmシネカメラの第一弾であるスクーピック16は、報道用にとどまらず幅広い用途を視野に入れた世界初のズームレンズ組み込みモデルとして開発された。
広角スタートの6倍ズームレンズ、経験がなくても使えるサーボEE機構、撮影を楽にする電動フィルム送りとセミオートローディング機構など、高機能と高性能を両立させた。またレイアウト・デザインも、今までの業界にない斬新なものであった。
なお、1970年に発売された8mmシネカメラのDS-8は、このスクーピック16の構想・レイアウトを基に設計されている。
| 型式 | 16mmシネカメラ | |
| 画面サイズ | 10.26×7.49mm | |
| 使用フィルム | 16mm幅30.5m(100フィート)フィルム、両孔、片孔、兼用 | |
| レンズ | 焦点距離 / 明るさ | 13~76mm F1.6 (13群18枚構成) |
| ズーム比 | 5.85倍 | |
| フォーカシング | 手動式(前玉回転式) 1.5m~∞ | |
| ズーミング | 手動式(レバー付) | |
| 前枠ねじ径 | 72mm | |
| ファインダー | 型式 | 一眼レフ式(回転式アイカップ付) |
| 距離計 | マイクロプリズム式距離計 | |
| 視度調節 | -4~+2ジオプター(視度固定リング付) | |
| ファインダー内情報 | 絞り数値、メーター指針、高低輝度警告マーク、手動絞り表示マーク | |
| EE機構 | 方式 | 高感度CdSを利用したサーボ機構による完全自動EE |
| 測光範囲 | ISO320 F1.6 16コマ~ISO10 F22 48コマ | |
| フィルム感度 | 10-320(1/3段ステップ) | |
| 絞り調節 | 手動絞りリングにより、F1.6~F22の間で可能 | |
| フィルム駆動 | 方式 | 内蔵小型モーターによる電動フィルム給送 |
| フィルム装填 | 横蓋開閉式、フィルム先端をガイドに差し込むだけの自動装填方式 (ローディングしないと蓋が閉まらないフールプルーフ機構付) | |
| コマスピード | 16、24、32、48コマ/秒 | |
| 電源 | キヤノンニッケルカドミウム12V電池 フィルム駆動および自動絞り回路兼用 ボディ内装填および外部電池による2方式 電池の充電時間は常温で14時間 |
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| 撮影本数 | 100フィート×8本(24コマ・常温) | |
| フィルムカウンター | 横蓋開閉によりS位置に復帰する順算式、5フィートごとに目盛あり | |
| バッテリーチェッカー | 専用ボタン押しミニメーター表示式 | |
| シャッター | 開角度 | 135゜ |
| ソケット | ケーブルレリーズソケット、外部電池用ソケット、テープレコーダー用スイッチソケット | |
| グリップ | ハンドグリップ固定式、ハンドストラップ付 | |
| 三脚ねじ穴 | 2種(CU1/4、CU3/8) | |
| その他 | キヤノン72mmおよびシリーズIXフィルター各種、クローズアップレンズ、専用フード、充電器、専用防寒ケースなどのアクセサリー完備、収納ケース付 | |
| 大きさ(幅×高さ×奥行) | 147×222×280mm | |
| 質量 | 3,100g | |
