- 概要
- 主な仕様
発売年月 | 1965年(昭和40年)12月 |
発売時価格 | 39,500円 |
スーパー8とほぼ同時期に、富士フィルム社から「シングル8」という新規格が発表された。この新フィルムは、フィルムフォーマットはコダック社と統一されたが、カートリッジ形状は全く異なっていた。全世界的にはスーパー8市場が大きいが、国内を中心としてシングル8対応モデルの開発が開始された。開発にあたっては、スーパー8対応モデルからの最大限な部品流用が検討された。スーパー8とシングル8ではマガジン装填が左右反対なので、スーパー8カメラを逆さにすればシングル8カメラのベースができるとの提案により、ファインダーが下にあるモデルが試作されたが使い勝手のよいものとならず変更となった。
基本仕様はスーパー8の518(1964年発売)と同じだが、ダイキャスト外装に単三電池室を構成するという、固定グリップ付きのガッチリとしたデザインにまとめられた。シングル8の特長を生かした巻き戻しクランクも備え、8mmシネカメラ愛好者にも受け入れられるモデルであった。
型式 | シングル8方式 8ミリシネカメラ | |
画面サイズ | 4.2×5.7mm (映写画面 4×5.4mm) | |
使用フィルム | シングル8 マガジンフィルム | |
レンズ | 焦点距離 / 明るさ | 9.5~47.5mm F1.8 (11群14枚構成/内稀元素ガラス5枚) コーティング:アンバーとマゼンタを配合したスペクトラコーティング テレコンバーター使用により15.6~78mm F1.8に変換可能 |
ズーム比 | 5倍 | |
フォーカシング | 手動(前玉回転式) 1.2m~∞ | |
ズーミング | 電動ズーミング(約6秒)、手動ズーミング可能 回転角約100゜ | |
フィルターねじ径 | 48mm | |
ファインダー | 型式 | 一眼レフ式 |
距離計 | プリズムスクリーン距離計(マイクロプリズム) | |
視度調節 | -3~+1ジオプター | |
ファインダー内情報 | 絞り数値、メーター指針、高低輝度警告マーク | |
EE機構 | 方式 | 使用フィルムとコマスピードに連動する自動絞り機構(手動絞り可能) |
露出計 | TTL測光方式のCdSメーター | |
測光範囲 | ISO200 F1.8 18コマ~ISO16 F16高速コマ | |
フィルム感度 | ISO16, 25, 50, 100, 200 マガジンによる自動セット | |
電源 | MD型水銀電池2コ使用 | |
バッテリーチェッカー | 専用ボタン押しミニメーター表示式 | |
フィルム駆動 | 方式 | 高性能マイクロモーターによる電動フィルム送り |
コマスピード | 18コマ/秒および高速用スローモーション(36コマ/秒前後) | |
電源 | 単3乾電池4本 グリップ内に収納(約10本のフィルム送りが可能) | |
フィルムカウンター | 自動復帰順算式 巻き戻し回転数表示付き フィルムタイプおよび駆動確認窓あり | |
バッテリーチェッカー | 専用ボタン押しミニメーター表示式 | |
巻き戻し機構 | 巻き戻しクランクによる手動巻き戻し フェードイン・アウトの二重露出用 | |
シャッター | 開角度 | 160゜ |
切替スイッチ | 安全スイッチ兼ランニングロックおよび遠隔操作の切り換え | |
安全装置 | EE警告 シャッターロック フィルム送り確認など誤操作防止装置 | |
リモートコントロール | リモートスイッチにより可能 | |
グリップ | 固定 駆動用電池収納室兼用 | |
大きさ(幅×高さ×奥行) | 56×206×195mm | |
質量 | 1,350g(本体のみ) |