シネカメラ

16mmシネカメラ

サウンドスクーピック100

SOUND SCOOPIC 100

SOUND SCOOPIC 100

  • 日本名称
  • 北米名称
  • 欧州名称 / アジア名称 / オセアニア名称
  • 概要
  • 主な仕様
発売年月 1970年(昭和45年)10月
発売時価格 不明

NHK技術研究所からの同時録音機構を備えた16mmシネカメラ開発要請をうけ、数々の現場テストを経て製品化された、日本初の同時録音式16mmシネカメラである。
1963年に研究開発をスタートし、NHKカメラマンによる試作品テストや、南極観測隊の取材への参加などを経て1970年に製品化された。同年、エベレスト登山隊と共に山頂に立ち、携行した多くの機材の中で、唯一故障のないカメラとして評価を高めた。

しくみは、カメラ内のサウンドドラムに巻きつけられた100フィートの磁気コーティングフィルムに磁気ヘッドで音声が録音されるというものであった。また、別構成の肩掛け式増幅器は、カメラ本体とケーブルで接続して使用した。
ファインダーへ導く光については、1965年発売のスクーピック16がハーフミラーを用いていたのに対し、サウンドスクーピック100ではミラーシャッター機構を採用、ロスのない光を送っている。なおEE機構は、ハーフミラーでCdSに光を導くTTL測光方式を採用している。

型式 同時録音式16mmシネカメラ(シングルシステム)
画面サイズ 10.26×7.49mm
使用フィルム 16mm幅30.5m(100フィート)巻き、片孔 磁気コーティングフィルム
レンズ 焦点距離 / 明るさ 12.5~75mm F2.5 (12群17枚構成、稀元素ガラス5枚)
ズーム比 6倍
フォーカシング 手動式(前玉回転式) 1.5m~∞
ズーミング 手動式(レバー付)
フィルター 撮影レンズ光路内にゼラチンフィルターを挿入
前枠ねじ径 62mm
ファインダー 型式 ミラーシャッター使用の一眼レフ式(回転式アイカップ付)
距離計 なし(全面マットのピントグラスによるピント合わせ)
視度調節 -4~+2ジオプター(視度固定リング付)
ファインダー内情報 絞り数値、メーター指針、高低輝度警告マーク、手動絞り表示マーク
アイピースシャッター 内蔵
EE機構 方式 TTL式、高感度CdSを利用したサーボ機構による完全自動EE、応答速度:F2.5-F22まで約1秒
測光範囲 ISO640 F2.5 24コマ~ISO20 F22 24コマ
フィルム感度 20-640(1/3段ステップ)
絞り調節 手動絞りリングによりF2.5~F22の間で可能
絞り開放ボタン ピント合わせ用絞り開放ボタン
フィルム駆動 方式 電子サーボ調速式内蔵小型モーターによる電動フィルム給送(レジストレーションピン併用) フィルム手送りつまみあり
フィルム装填 横蓋開閉式、サウンドおよびサイレントパスの2ウェイ
コマスピード 24コマ/秒
画面の安定 上下方向:0.15%以内、水平方向:0.1%以内
電源 録音増幅器内に収納
撮影本数 常温:100フィート×15本、-20°C:100フィート×3本
フィルムカウンター 横蓋開閉によりS位置に復帰する順算式、5フィートごとに目盛あり
バッテリーチェッカー 録音増幅器側の専用ボタン押しミニメーター表示式
シャッター 開角度 135゜
ミラー微動ボタン あり(ミラーシャッター位置微調整用)
録音機構 方式 交流バイアス磁気録音方式
バイアス周波数 61KHz
その他 撮影アパーチャと録音ヘッドの間隔:28コマ
録音ヘッドとモニター用再生ヘッドはユニットとして取り外し可能
ワウフラッター 0.2%(WRMS)以内
ソケット 増幅器接続ソケット
グリップ ハンドグリップ固定式、ハンドストラップ付
三脚ねじ穴 2種(CU1/4、CU3/8)
使用温度範囲 -20°C~+50°C
大きさ(幅×高さ×奥行) 133×241×307mm
質量 5,000g
[録音増幅器]
録音周波数特性 150-8000Hz -2dB
録音S/N 45dB以上
歪率 最大3%
録音等化特性 SMPTE
録音音量調節 自動(AGC) 手動調節可能
マイクロホン 単一指向性(サンケンMU-2)、入力インピーダンス:600オーム平衡
モニター クリスタルイヤホン
電源 密閉型Ni-Cd電池 24V 1.5Ah(10時間率)
充電時間:常温で5時間
カメラ駆動と増幅器電源兼用
バッテリーチェッカーはレベルメーター兼用
大きさ(幅×高さ×奥行) 63×157×190mm
(電源部分:59.5×89.5×183mm)
質量 3,000g