シネカメラ

8mmシネカメラ

オートズーム1014 エレクトロ二ク

Auto Zoom 1014 Electronic

Auto Zoom 1014 Electronic

  • 日本名称
  • 北米名称
  • 欧州名称 / アジア名称 / オセアニア名称
  • 概要
  • 主な仕様
発売年月 1973年(昭和48年)4月
発売時価格 119,900円

1970年にドイツで開催のフォトキナで「キヤノンオートズーム2018」という幻の8mmシネカメラが発表された。この試作機では、スーパー8で原則的に不可能な巻き戻しが約90コマなら可能なことを利用し、巻き戻し機構とシャッター開角可変機構からなるオーバーラップ機構の組込みに成功した。このオーバーラップ機構を搭載し、製品化されたのがオートズーム1014エレクトロニックである。
レンズは、より高倍とコンパクトの両立を模索する中で、負の第2群と正の第3群が反対方向に移動する新しいズームタイプ採用し、10倍・F1.4のズームレンズをフィルター径58ミリで実現。このズームタイプは従来タイプと共にキヤノンレンズの標準となり、特に高倍レンズに威力を発揮。
54コマのスローモーション撮影に加え、マグネットレリーズ機能を活用して、付属品として「インターバルタイマーE」、特注品として「タイムラプスプログラマー」が用意され、連続1コマ撮影等の完全無人撮影を可能とした。

型式 スーパー8方式 8ミリシネカメラ
画面サイズ 4.2×5.7mm (映写画面 4×5.4mm)
使用フィルム スーパー8 カートリッジフィルム
レンズ 焦点距離 / 明るさ 7~70mm F1.4 (13群18枚構成/内新種ガラス9枚) スーパースペクトラコーティング
ズーム比 10倍
フォーカシング 手動(前玉回転式) 1.2m~∞
マクロ撮影機構 ズーミングリング切り換えによる近接撮影機構 距離目盛を∞にセットしたとき、フィルム位置マークから被写体距離189mmまで近接可能 画界22.8×30.5mm
ズーミング 2速切り換え電動ズーム(H約5秒/L約7秒)およびズーミングリングによる手動 回転角約120゜
フィルターねじ径 58mm
ファインダー 型式 一眼レフ式
距離計 スプリットイメージ式距離計
視度調 -4~+2ジオプター
ファインダー内情報 絞り数値、メーター指針、高低輝度警告マーク、シャッター開角量、フィルム給送、フィルム完了予告
EE機構 方式 CdS使用TTL測光方式のサーボEE、使用フィルムとコマスピードに連動する自動絞り機構
測光範囲 ISO400 F1.4 18コマ~ISO16 F32 スローモーション(54コマ)および1コマに連動
フィルム感度 カートリッジによる自動セット
人工光用 : ISO25、40、64、100、160、250、400
昼光用 : ISO16、25、40、64、100、160、250
CCAフィルター 人工光用フィルムを昼光下で使用するためのカラーコンバージョンA(CCA)フィルターを内蔵、デイライトカートリッジ(昼光用)による自動解除、外部からCCAフィルター切り換えアダプターまたはライティングユニットの取り付けにより解除可能
絞りの手動調節 EE-手動切り換えリングによりF1.4~F32の間で可能
フィルム駆動 方式 高性能マイクロモーターによる電動フィルム給送
コマスピード 18、24コマ/秒、インスタントスローモーション(約54コマ/秒) および1コマ
電源 単3乾電池 6本使用、グリップおよびボディ内に収納、フィルム駆動、電動ズーミング、露出計兼用
撮影本数 常温で約10本 (1コマ撮影は約1.5本以上)
フィルムカウンター カートリッジ着脱に連動する自動復帰順算式
フレームカウンター 1回転72コマ(1ft)1目盛2コマ調節可能指標付き
バッテリーチェッカー 専用ボタン押しミニメーター表示式
シャッター 開角度 150゜~0゜連続可変 全閉によるフェード撮影可能
オーバーラップ 自動巻き戻し機構とオートフェーダー機構による完全なオーバーラップ、重なり量は約50コマ
ソケット リモコン・1コマ用、フラッシュシンクロ用
切替スイッチ OFF, R, RL, 安全スイッチ兼用
安全装置 EE警告、安全スイッチ、フィルム送り確認窓などその他の撮影のミス防止
リモートコントロール リモートスイッチ60およびリモートスイッチ3により可能
自動制御間欠撮影 インターバルタイマーE、タイムラプスプログラマーの使用により休止時間をおいた断続撮影可能
セルフタイマー セルフタイマーE取り付けにより約10秒後に約10秒間撮影
グリップ 折りたたみ式 電池収納室兼用
大きさ(幅×高さ×奥行) 93.5×121×277mm
質量 1,990g(本体のみ)