- 概要
- 主な仕様
| 発売年月 | 1979年(昭和54年)3月 |
| 発売時価格 | 不明 |
報道用のみならず制作まで用途を拡大しようと開発された、キヤノン16mmシネカメラの集大成といえるシステムカメラ。ショルダータイプのシステマサウンド16は、シングル録音・ダブル録音ができる世界で唯一のサウンド16mmシネカメラであった。
通常マガジン側にある録再ヘッドが、カメラ本体側にある独特の構成をしている。「交換レンズ・フィルムマガジン・バッテリー・録音アンプ」は着脱が可能で、フィルムは200フィートと400フィートのマガジンが迅速に交換できた。レンズは、1972年発売のサウンドスクーピック200S10をベースとし、アリフレックスマウントを新たに採用。
放送技術の急速な進歩は、TVカメラの小型化、高性能化を進める一方、取材体制も銀塩フィルムからビデオカメラへと変化する中で、キヤノンの16mmシネカメラは本モデルが最後の機種となった。
| 型式 | 同時録音式16mmシネカメラ(シングル&ダブルシステム) | |
| 画面サイズ | 10.26×7.49mm | |
| 使用フィルム | 200フィートマガジン | 16mm幅61m(200フィート)巻き、片孔 磁気コーティングフィルム |
| 400フィートマガジン | 16mm幅122m(400フィート)巻き、片孔 磁気コーティングフィルム | |
| レンズ (C10×12F) |
レンズマウント | ニューアリフレックスマウント |
| 焦点距離 / 明るさ | 12~120mm T2.7(F2.2) (13群18枚構成) | |
| ズーム比 | 10倍 | |
| フォーカシング | 手動式(前玉回転式) 1.5m~∞ | |
| マクロ撮影距離 | レンズ前面より1mm | |
| ズーミング | 手動式(レバー付) | |
| フィルター | ミラーシャッター直前にゼラチンフィルターを挿入 | |
| 前枠ねじ径 | 72mm | |
| ファインダー | 型式 | ミラーシャッター使用の一眼レフ式(回転式アイカップ付) |
| 距離計 | なし(ビューポイント停止式全面マットのピントグラスによるピント合わせ) | |
| 視度調節 | -4~+2ジオプター(視度固定リング付) | |
| ファインダー内情報 | 適正露出表示ランプ、露出レベル表示(-1.0/0/+1.0)、フィルム終了予告マーク(残量20フィートで点灯)、同期外れ警告マーク | |
| アイピースシャッター | 内蔵(ファインダー接眼レンズから目を離すと自動的に閉じる) | |
| EE機構 (C10×12F) |
方式 | カメラヘッド内にSPC(シリコンフォトセル)使用のTTLサーボEE機構組み込み TTLサーボEEと零点合わせ方式兼用型、交換レンズ使用の場合は零点合わせ方式でTTL露出計として使用 |
| 測光範囲 | ISO800 T2.7 12コマ~ISO20 T22 48コマ | |
| フィルム感度 | 20~800(1/3段ステップ) | |
| 絞り調節 | 鏡筒部手動絞りリングによりT2.7~T22の間で可能、絞り切り可能 | |
| フィルム駆動 | 方式 | クリスタル制御、内蔵小型コアレスモーターによる電動フィルム給送(レジストレーションピン併用) |
| フィルム装填 | マガジン式 | |
| コマスピード | 12、24、48コマ/秒 | |
| 電源 | 12V 1.2Ah Ni-Cd電池 充電時間:常温で4時間 電源はカメラヘッド側面後部に装着 |
|
| 撮影本数 | 常温:1400フィート(200フィート巻き×7本) | |
| フィルムインジケーター | フィルム巻き径検出式 マガジン側面の窓に表示 | |
| バッテリーチェッカー | 専用ボタン押しミニメーター表示式 | |
| シャッター | 開角度 | 170゜ |
| 録音アンプ | 形式 | カメラヘッド側面に装着 |
| 録音特性 | NAB基準 | |
| 録音レベル | 12、24、48コマ/秒 | |
| マイク入力 | 600オーム2本取り付け可能、うち一本は入力レベル切り換え可能(ゼンハイザー415マイクロホン使用可能) | |
| モニター出力 | 標準ミニプラグジャックを後面に設置、インピーダンス8オーム | |
| その他 | 撮影アパーチャと録音ヘッドの間隔:28コマ 録再ヘッドユニット(カメラヘッドに組み込み):スクリュードライバーで取り外し可能 テープレコーダーとの同期ダブル録音対応(コードレス) |
|
| ソケット | リモートコントロールソケット | |
| グリップ | 可動式ハンドグリップ、ハンドストラップ付 グリップに、シャッーレリーズボタン、絞り開放ボタン、EEロックボタン、リモートコントロール端子配置 |
|
| 三脚ねじ穴 | 2種(CU1/4、CU3/8) | |
| 使用温度範囲 | -20°C~+50°C | |
| オプション | 400フィートマガジン、オリエンタブルファインダー(撮影光軸と直角のファインダー光軸上で360度回転可能)、ロングファインダー、リモートコントロールスイッチ | |
| 大きさ(幅×高さ×奥行) | 150×200×420mm(C10×12Fレンズ、200フィートマガジン装着状態) | |
| 質量 | 7,000g(C10×12Fレンズ、200フィートマガジン装着状態) | |
