- 概要
- 主な仕様
発売年月 | 1982年(昭和57年)4月 |
発売時価格 | 238,000円(ケース別売) |
普及型「カラービデオカメラVC-100(1981年発売)」の上級機として発売、キヤノンのビデオ事業の戦略強化をはかるもので、これによって撮影あるいは録画において初心者からマニアまで、幅広いユーザーの要望に応えるビデオシステムが整うこととなる。
ホールド性に優れたショルダータイプのカラービデオカメラは、自動ピント合わせ、電動ズーム・ワンタッチのオートホワイト調整・オートアイリス(自動絞り)方式による露出制御・さらに、カメラ側からのビデオレコーダーの基本操作ができるビデオコントロール機能を備え、レコーダーの小型・軽量とあいまって 誰もが簡単に使用できる。
自社開発のオートフォーカス機構付の高性能6倍ズームレンズを組み込んだ高級タイプで、ビデオアルバムなどの制作に便利なマイクロコンピュータによる日付・タイトル・ストップウォッチ表示の写し込み機能や、ネガ・ポジ画像の反転機能も備えている。また、撮影表示・光量不足表示・ホワイトバランス表示・フェード表示など、カメラの作動状態がファインダー内で確認可能。
急速充電が可能で長時間の連続撮影ができる鉛バッテリーのほか、ACパワーアダプター、カーバッテリーの3電源方式を採用している為、使用目的にあわせた電源が選べる。
別売の1/2インチテープを使用するVHS規格のビデオレコーダー「ポータブルビデオレコーダーVR-10」と、TVの裏番組が録画できるビデオチューナー「チューナータイマーユニットVT-10」で撮影・録画両用のビデオシステムとして使用する。
[映像系] | ||
方式 | 単一搬送周波数分離方式 | |
撮像管 | 2/3型静電集束「ニューサチコン」単管式 | |
同期方式 | 内部同期 | |
走査方式 | 525本 60フィールド/30フレーム | |
標準被写体照度 | 900ルクス(3200K)/アイリス開放 | |
最低被写体照度 | 20ルクス(3200K)/アイリス開放、自動感度アップ回路組込み | |
水平解像度 | 280本以上(標準撮影状態の中心部) | |
S/N比 | 45dB以上(Y成分) | |
映像出力信号 | 1.0Vp-p/75オーム(NTSCカラー方式) | |
[撮影レンズ] | ||
焦点距離・口径比 | 11~70mm 1:1.4(12群14枚)6倍ズーム | |
焦点調節 | SST式オートフォーカス フルオート前玉フォーカス式 1.1m~∞ オート・マニュアル切換付 |
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ズーミング | パワーズーム(スピード連続可変・手動ズーム可能) | |
マクロ機構 | ワイドマクロ(前玉先端より4mm~1.1m) | |
フィルター径 | 58mm | |
[ファインダー] | ||
方式 | 1型白黒CRT使用の電子ビューファインダー | |
ファインダー情報 | 画面内 | スーパーインポーズ表示、テープカウンター4桁表示、カウンターメモリマーク表示、バッテリー残量表示、日付・ストップウォッチ |
画面外 | 録画中表示(緑色LED)、光量不足表示(橙色LED)、ホワイトバランス表示(緑色、赤色LED) | |
取付位置 | カメラ上部、前後・上下・左右位置変更可能 | |
[露出制御] | ||
方式 | TTLサーボ制御オートアイリス方式 AEロック可能 (電源が切れると、絞りオートクローズ) |
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被写体照度範囲 | 20ルクス~10万ルクス | |
[カラー調整] | ||
調整機構 | 光源切換スイッチ/オートバランス調整 | |
補正機構 | 色調補正ダイヤル | |
[録音系] | ||
マイクアンプ出力 | -20dB/10kオーム以上 | |
外部マイク入力 | -70dB/600オーム 不均衡 3.5Φミニプラグ | |
内蔵マイクロホン | 単一指向性エレクトレットコンデンサーマイク 3段折りたたみブーム式 |
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[電源] | ||
入力電源 | DC12V | |
消費電力 | 5.8W | |
[その他] | ||
VTRリモコン | VTRの主要モードをカメラ側からリモートコントロール | |
特殊効果 | ネガ・ポジ反転機構、オートフェード機構(日付・ストップウォッチ) | |
動作環境 | 0~40°C 90%以下 | |
大きさ (幅×高さ×奥行) |
本体のみ:74×170×285 mm 電子ビューファインダー付:208×218×285 mm |
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質量 | 2,500g(電子ビューファインダー、カメラケーブル含む) |