- 概要
- 主な仕様
発売年月 | 2007年(平成19年) 9月 |
発売時価格 | オープン価格 |
“EOS 40D”は、機能や使い勝手で市場から好評を博した「EOS 30D」(2006年3月発売)の後継機種で、最先端のカメラ技術を随所に投入することで、さらなる進化を遂げたハイアマチュア用デジタル一眼レフカメラである。
新開発の約1010万画素自社製CMOSセンサー(APS-C サイズ)と高性能映像エンジン「DIGIC Ⅲ」の搭載により、高い解像度と豊かな階調性を両立するとともに、ISO100~1600*1 の幅広い感度でノイズの少ない優れた画質を提供。加えて、約6.5コマ/秒で約75枚*2 連続撮影可能な高速連写の実現、全点で高精度なクロス測距を行う9点AFの採用、見やすさが向上した倍率約0.95倍の新設計ファインダーの搭載など、カメラとしての基本性能を大幅に強化した。
また、リアルタイムの映像を液晶モニターで確認しながら撮影できるライブビュー撮影機能や、3.0 型大型液晶モニター、交換可能なフォーカシングスクリーンの装備など上位機種に迫る高度な機能や使いやすさを実現している。さらに、総合的なセンサーダスト対策「EOS イオスIntegrated インテグレイテッド Cleaning クリーニング System システム」の採用や、約10万回の作動耐久、最高約1/8000 秒の高速シャッターの搭載、高い剛性を備えたマグネシウム合金製ボディの採用などにより、高い信頼性を確保している。交換レンズにおいては、好評の「EF-S17-85mm F4-5.6 IS USM」に加え、同時発表の標準ズームレンズ“EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS”や望遠ズームレンズ“EF-S55-250mm F4-5.6 IS”など、手ブレ補正機構を搭載したレンズを含む、多彩なEF レンズがすべて使用できる。
なお、“EOS 40D”の発売に合わせて、撮影した画像を無線/有線LAN を通してサーバーやパソコンへ転送できる“ワイヤレスファイルトランスミッターWFT-E3”を同時に発売。USBホスト機能による外部メディアとの接続や、縦位置グリップとしての使用など、幅広い撮影用途に対応することが可能である。
*1 ISO感度は推奨露光指数。ISO感度拡張により、ISO3200 も選択可能。
*2 JPEG・ラージ/ファイン、高速連続撮影にて記録時
型式 | |
型式 | ストロボ内蔵、デジタル一眼レフレックスAF・AEカメラ |
記録媒体 | CFカード(タイプI、II準拠) * マイクロドライブ、2GB以上のCFカード使用可 |
撮像画面サイズ | 22.2×14.8mm |
使用レンズ | キヤノンEFレンズ群(EF-Sレンズを含む) (有効撮影画角は、表記焦点距離の約1.6倍に相当) |
レンズマウント | キヤノンEFマウント |
撮像素子 | |
形式 | 高感度・高解像度大型単板CMOSセンサー |
画素数 | カメラ部有効画素:約1010万画素 総画素:約1050万画素 |
アスペクト比 | 3:2 |
カラーフィルター方式 | RGB原色フィルター |
ローパスフィルター | 固定式、撮像素子前面に配置 |
ダスト除去機能 | (1)自動センサークリーニング (2)手動センサークリーニング (3)撮影画像へのダストデリートデータ付加 |
記録形式 | |
記録フォーマット | DCF2.0 |
画像タイプ | JPEG、RAW(14bit) |
RAW+JPEG同時記録 | 可能(sRAW+JPEGも可能) |
ファイルサイズ | (1)ラージ/ファイン:約3.5MB(3888×2592画素) (2)ラージ/ノーマル:約1.8MB(3888×2592画素) (3)ミドル/ファイン:約2.1MB(2816×1880画素) (4)ミドル/ノーマル:約1.1MB(2816×1880画素) (5)スモール/ファイン:約1.2MB(1936×1288画素) (6)スモール/ノーマル:約0.7MB(1936×1288画素) (7)RAW:約12.4MB(3888×2592画素) (8)sRAW:約7.1MB(1936×1288画素) * ファイルサイズは、被写体条件、ISO感度、ピクチャースタイルなどにより異なる |
画像番号 | 通し番号、オートリセット、強制リセット |
色空間 | sRGB、Adobe RGB |
ピクチャースタイル | スタンダード、ポートレート、風景、ニュートラル、忠実設定、モノクロ、ユーザー設定1~3 |
記録機能 | WFT-E3装着時、カメラに装填したCFカードと、WFT-E3に接続したUSB外部メディアに下記の記録が可能 (1)標準 (2)記録メディア自動切り換え (3)記録画質を指定して振り分け記録 (4)同一サイズの画像を記録 |
バックアップ | WFT-E3装着時に可能 |
ホワイトバランス | |
種類 | オート、太陽光、日陰、くもり、白熱電球、白色蛍光灯、ストロボ、マニュアル、色温度指定 |
オートホワイトバランス | 撮像素子を用いたオートホワイトバランス |
色温度補正 | ホワイトバランス補正:1段ステップ±9段 ホワイトバランスブラケティング:1段ステップ±3段 * ブルー/アンバー方向、マゼンタ/グリーン方向に補正可能 |
色温度情報通信 | 対応 |
ファインダー | |
方式 | ペンタプリズム使用、アイレベル式 |
視野率 | 上下左右とも約95% |
倍率 | 約0.95倍(50mmレンズ・∞・–1dpt) |
アイポイント | 約22mm |
視度調整範囲 | -3.0~+1.0dpt |
フォーカシングスクリーン | 交換式(別売2種類)、Ef-A標準装備 |
ミラー | クイックリターン式全面ハーフミラー(透過:反射=40:60、ミラー切れ:EF600mm F4L IS USMまでなし) |
ファインダー情報 | AF情報(AFフレーム、合焦マーク)、露出情報(シャッター速度、絞り数値、AEロック、露出レベル表示、ISO感度、露出警告)、ストロボ情報(充電完了、ハイスピードシンクロ、FEロック、調光補正)、モノクロ撮影、ホワイトバランス補正、連続撮影可能枚数、CFカード情報 |
被写界深度確認 | 絞り込みボタンによる |
オートフォーカス | |
方式 | TTL二次結像位相差検出方式 |
測距点 | 9点(クロス測距) |
輝度範囲 | EV-0.5~18(常温・ISO100) |
フォーカスモード | ワンショットAF、AIサーボAF、AIフォーカスAF、手動(MF) |
AFフレーム選択 | 自動選択、任意選択 |
AFフレーム選択表示 | ファインダー内スーパーインポーズと表示パネルによる |
AF補助光 | 内蔵ストロボ間欠発光方式 有効距離:中央部約4m/周辺部約3.5m |
露出制御 | |
測光方式 | 35分割TTL開放測光 ・評価測光(すべてのAFフレームに対応) ・部分測光(中央部・ファインダー画面の約9%) ・スポット測光(中央部・ファインダー画面の約3.8%) ・中央部重点平均測光 |
測光範囲 | EV1~20(常温・EF50mm F1.4 USM使用・ISO100) |
露出制御方式 | プログラムAE(全自動、ポートレート、風景、クローズアップ、スポーツ、夜景ポートレート、ストロボ発光禁止、プログラム)、シャッター優先AE、絞り優先AE、自動深度優先AE、マニュアル露出、E-TTL II 自動調光 |
ISO感度 (推奨露光指数) |
かんたん撮影ゾーン:ISO100~800自動設定 応用撮影ゾーン:ISO100~1600任意設定(1/3段 ステップ)、自動設定、およびISO3200の感度拡張が可能 |
露出補正 | 手動:1/3、1/2段ステップ±2段(AEB併用可能) AEB:1/3、1/2段ステップ±2段 |
AEロック | 自動:ワンショットAF・評価測光時、合焦と同時にAEロック手動:AEロックボタン押しによる |
シャッター | |
形式 | 電子制御式、フォーカルプレーンシャッター |
シャッター速度 | 1/8000~30秒(1/3、1/2段ステップ)、バルブ、X=1/250秒 |
レリーズ方式 | ソフトタッチ電磁レリーズ |
セルフタイマー | 10秒後/2秒後撮影 |
リモコン | N3タイプ端子リモコン対応 |
内蔵ストロボ | |
形式 | リトラクタブル式、オートポップアップストロボ |
調光方式 | E-TTL II 自動調光 |
ガイドナンバー | 13(ISO100・m) |
充電時間 | 約3秒 |
充電完了表示 | ファインダー内ストロボ充電完了マーク点灯 |
照射角 | 焦点距離17mm相当の画角に対応 |
ストロボ調光補正 | 1/3、1/2段ステップ±2段 |
FEロック | 可能 |
外部ストロボ | |
対応ストロボ | EXシリーズスピードライト |
調光方式 | E-TTL II 自動調光 |
ストロボ調光補正 | 1/3、1/2段ステップ±2段 |
FEロック | 可能 |
外部ストロボ設定機能 | ストロボ機能設定、ストロボカスタム機能設定可能 |
シンクロ端子 | あり |
画面サイズ対応ズーム | 対応 |
ドライブ関係 | |
ドライブモード | 1枚撮影、高速連続撮影、低速連続撮影、セルフタイマー10秒/2秒 |
連続撮影速度 | 高速:最高約6.5コマ/秒 低速:最高約3コマ/秒 |
連続撮影可能枚数 | JPEG(ラージ/ファイン):約75枚、RAW:約17枚、RAW+JPEG(ラージ/ファイン):約14枚 * 当社試験基準1GB CFカード使用時、高速連続撮影、ISO100、ピクチャースタイル:スタンダード設定時 |
ライブビュー機能 | |
撮影方式 | (1)ライブビュー撮影 (2)リモートライブビュー撮影 (EOS Utilityがインストールされたパソコン接続時) |
フォーカス | 手動ピント合わせ オートフォーカス(ライブビュー表示を中断してAF) |
測光方式 | 撮像素子による評価測光 |
測光範囲 | EV0~20(常温・EF50mm F1.4 USM使用・ISO100) |
拡大表示 | フォーカスフレーム内を5倍/10倍に拡大可能 |
グリッド表示 | 可能 |
露出シミュレーション | 可能 |
静音撮影 | 可能(モード1、モード2) |
液晶モニター | |
形式 | TFT式カラー液晶モニター |
画面サイズ | 3.0型 |
画素数 | 約23万画素 |
視野率 | 約100% |
輝度調整 | 7段階に調節可能 |
表示言語 | 18言語 |
再生機能 | |
画像表示形式 | 1枚、1枚+記録画質、撮影情報、ヒストグラム、4枚/9枚インデックス、拡大ズーム(約1.5~10倍)、画像回転、ジャンプ(1枚/10枚/100枚/1画面/撮影日) |
ハイライト表示 | 可能(ハイライト部分を点滅表示) |
記録画像のプロテクト/消去 | |
プロテクト | 1枚単位でプロテクト、解除 |
消去 | 1枚/チェックマーク付き画像/カード内全画像の単位で消去(プロテクト画像を除く) |
ダイレクトプリント機能 | |
対応プリンター | PictBridge対応プリンター |
印刷対応画像 | DCFに準拠したJPEG画像(DPOF指定画像の印刷も可能)、および本機種で撮影したRAW/sRAW画像 |
簡単印刷機能 | あり |
印刷指定機能 | |
DPOF | バージョン1.1準拠 |
ダイレクト画像転送機能 | |
転送対応画像 | JPEG画像、RAW/sRAW画像 * パソコン画面の背景として転送する場合はJPEG画像のみ |
カスタマイズ機能 | |
カスタム機能 | 全24種 |
カメラユーザー設定 | モードダイヤルのC1~C3に登録 |
マイメニュー登録 | 可能 |
インターフェース | |
USB端子 | パソコン通信/ダイレクトプリント用(USB 2.0 Hi-Speed) |
ビデオ出力端子 | NTSC/PAL選択可能 |
拡張システム端子 | WFT-E3接続用 |
電源 | |
使用電池 | バッテリーパックBP-511A、BP-514、BP-511、BP-512、1個使用 * ACアダプターキット ACK-E2使用により、AC駆動可能 |
撮影可能枚数 | 常温(+23°C):ストロボ撮影なし約1100枚、50%ストロボ撮影約800枚、低温(0°C):ストロボ撮影なし約950枚、50%ストロボ撮影約700枚 * フル充電のバッテリーパックBP-511A使用時 |
電池チェック | 自動 |
節電機能 | あり、設定時間(1/2/4/8/15/30分)経過で電源切 |
日付/時計機能用電池 | CR2016リチウム電池、1個使用 |
起動時間 | 約0.15秒 |
大きさ・質量 | |
大きさ | 145.5(幅)×107.8(高さ)×73.5(奥行)mm |
質量 | 約740g(本体のみ) |
動作環境 | |
動作環境 | 0°C~+40°C |
使用可能湿度 | 85%以下 |