- 概要
- 主な仕様
発売年月 | 1983年(昭和58年)3月 |
発売時価格 | 80,000円(FD35-70mm F3.5-4.5付き) 45,000円(ボディ) |
1980年代初頭、35mm一眼レフカメラは、依然として主力ではあったが、測光機能の多様化競争が激化した結果、ユーザー側に戸惑いが生じたのだろうか、一眼レフ離れの声も聞かれるようになった。
35mm一眼レフカメラの生産台数は、1981年度の767万台をピークに下降の一途をたどり、2年後には約30%も下回る537万台になってしまった。
このような状況下、新指向、未来派の35mm一眼レフカメラとして打ち出したのがT50で、新たなTシリーズの先駆けとなった。ユーザーの意志に応える自動化を目指した開発のコンセプトにより、T50は誰もが容易に写真を楽しむことができるようにと、一眼レフにもオートボーイで好評のワインダー機構を組み込んだ、単純明快なTTLプログラムAE専用機とした。1983年度のグッドデザイン大賞を受賞。
USAでは、T5という名称で限定発売されたモデルがある。
型式 | 35mmフォーカルプレーンシャッター式ワインダー内蔵プログラムAE一眼レフカメラ |
画面サイズ | 24×36mm |
標準レンズ | FD35-70mm F3.5-4.5他 |
マウント | FDマウント |
シャッター | 縦走行の電子制御フォーカルプレーン1/1000、1/500、1/250、1/125、1/60、1/30、1/15、1/8、1/4、1/2、1、2秒=プログラムAE時、1/60秒=マニュアル時、X接点=1/60(ホットシュー式)、電子制御セルフタイマー内蔵(電子音作動報知) |
ファインダー | ペンタ固定アイレベル式、倍率0.83倍、視野率=上下92%、左右93%、マイクロ/ニュースプリット複合型距離計付きレーザーマット |
ファインダー情報 | 適正露出、手振れ警告、測光連動範囲外警告、マニュアル、スピードライトの充完 |
測光・露出制御 | SPC素子使用、TTL開放測光プログラム式AE、測光感度分布特性は中央重点平均測光、測光連動範囲はEV1~18(ISO 100:F1.4)、フィルム感度使用域はISO 25~1600 |
カメラ作動用電源 | 1.5Vの単3型電池2本 |
フィルム装填・給送 | フィルム位置合わせ、裏蓋閉じでレリースボタンを押し続けると自動セットされるセミオートローディング、内蔵モーターによる自動巻き上げ、連続約0.7コマ/秒 |
フィルムカウンター | 裏蓋開放に連動して自動復帰する順算式 |
フィルム巻き戻し | 折り畳み回転クランク式 |
大きさと質量 | 150×87×48mm、490g(ボディ) |