フィルムカメラ

35mmフォーカルプレーンシャッター式距離計連動カメラ

II C(2C)型

II C

II C

  • 日本名称
  • 北米名称
  • 欧州名称 / アジア名称 / オセアニア名称
  • 概要
  • 主な仕様
発売年月 1950年(昭和25年)7月
発売時価格 不明

II B型にタイム露出(T)(シャッターボタンを押すとシャッター幕が開き、再度押すと閉じる長時間露出用の機構)が付き、スローシャッターダイアルに不用意な回転を防ぐクリックストップ機構も備えた。そして、高速シャッタースビード系列の1/30秒と1/20秒をまとめて1/25秒とし、レリーズボタン座(保護リング)も大型化してレリーズの操作性を向上させた。(以降の機種についてもこれらは継承している)。先のII B型と共に登場した大口径のセレナー50mm F1.9は、概ね好評であったが、開放時での性能に物足りなさを指摘する声が聞かれた。これはガウスタイプ特有のコマ収差に起因するもので、入社したての伊藤宏がその性能改善に取り粗んだ。伊藤は新しい補正手段を見いだして減少化に成功、以降のキヤノンレンズ設計に活用された。

型式 35mmフォーカルプレーンシャッター式カメラ
画面サイズ 24×36mm
標準レンズ セレナー50mm F1.9
マウント 標準ねじ式マウント
シャッター 2軸式の布幕横走行フォーカルプレーン1/500、1/200、1/100、1/60、1/40、1/25秒、 B(1軸回転ダイヤル式)、1/8、1/4、1/2、1秒(1軸回転ダイヤル式)
ファインダー 二重像合致式連動距離計と3段階に視野倍率を可変する回転式逆ガリレオビューファインダーを光路内に一体化した一眼式
フィルム装填・給送 底蓋取り外し底部落とし込み式、上部回転ノブ式
フィルムカウンター 手動セット順算式0~39目盛り(上部巻き上げノブ基部)
フィルム巻き戻し 上部回転ノブ式
大きさと質量 136×72.2×30.5mm、720g(セレナー50mm F1.9付き)