- 概要
- 主な仕様
発売年月 | 1986年(昭和61年)2月 |
発売時価格 | 180,000円(FD50mm F1.4付き) 148,000円(ボディ) |
Tシリーズの最高級機種との位置づけで開発された、モータードライブ内蔵の35mmマルチモード一眼レフカメラ。外観では、直線が常識であったペンタ部分に、緩やかな曲線を取り入れたのが第一の特徴である。ユーザーの負担を取り除くための自動化と撮影者の意図との調和を目指して開発された機種で、もてるカメラ技術の総力を集めて、こだわりを持って完成している。多彩な撮影意図や撮影条件に対して完全に応える切り換え3方式による測光感度機能、8モード13種類の自動露出と2種類のマニュアル、作動の効率を上げて省エネルギー化する目的から、個々の機能特性に合わせた3個の小型コアレスモーターを採用し、単3型乾電池4本で,最高速4.5コマ/秒の連続撮影を可能としたモータードライブを内蔵するなど、最高級機に相応しい仕様と機能を備えていた。
国内販売での愛称は「タンク」と言った。
型式 | 35mmフォーカルプレーンシャッター式モータードライブ内蔵マルチモードAE一眼レフカメラ |
画面サイズ | FD50mm F1.4他 |
標準レンズ | FDマウント |
シャッター | 縦走行の電子制御式フォーカルプレーン1/4000、1/3000、1/2000、1/1500、1/1000、1/750、1/500、1/350、1/250、1/180、1/125、1/90、1/60、1/45、1/30、1/20、1/15、1/10、1/8、1/6、1/4、1/3、1/2、0.7、1、1.5、2、3、4、6、8、10、15、20、30秒、B、X=1/250秒、後幕同調可能、電子制御セルフタイマー内蔵(LED点滅表示)、秒時は1/2段セット可能 |
ファインダー | ペンタ固定アイレベル式、倍率0.77倍、視野率=94%、マイクロ/ニュースプリット複合型距離計付きレーザーマット、標準仕様タイプEを含む交換スクリーン8種あり |
ファインダー情報 | AEロック撮影表示、シャッタースピード値、絞り値、マニュアル、スピードライト充完、露出補正、適正露出、フィルム残数、露出目盛り、マルチスポット測光、FEロック、中央部分/中央部スポット測光範囲、H/Sコントロールなど |
測光・露出制御 | 複合型SPC素子使用、TTL開放測光シャッタースピード優先式AE、絞り優先式AE、バリアブルシフトプログラムAE(7種)、マニュアル、TTL実絞りAEおよび絞り込み指標あわせ、AEロック可能、露出補正±2EV(1/3ステップ)、測光感度分布特性=中央重点平均測光、中央部分測光、中央部スポット測光(スイッチ切り替え式)、測光連動範囲=EV1~20(ISO 100:F1.4)、フィルム感度使用域はISO 6~6400 |
外部LCD表示 | 各種撮影モード、フィルム在否、フィルム給送、露出補正、バルブ時間、多重露出回数予約回数と撮影回数、セルフタイマー作動逆算時間など |
カメラ作動用電源 | 1.5Vの単3型電池4本(Ni-Cd電池の使用も可能)、メモリー用バックアップ電池にリチウムBR-1225、またはCR-1220内蔵 |
フィルム装填・給送 | フィルム位置合わせ、裏蓋閉じで自動セットされるオートローディング、給送モード=H(4.5コマ/秒)、L(2コマ/秒)、S(1コマ) |
フィルム巻き戻し | 内蔵モーターによる完全自動式(途中任意巻き戻し可能) |
大きさと質量 | 153×121×69mm、800g(ボディ) |