- 概要
- 主な仕様
発売年月 | 1951年(昭和26年)4月 |
発売時価格 | 70,000円(セレナー50mm F1.9付き) * 1951年後半より固定鏡胴式セレナー50mm F1.8付きが加わる |
3段変倍式のファインダー機構と共に、キヤノンの独創カメラ開発技術を世に強くアピールした機種である。
それは、コードレスで装着できるレール直結式のフラッシュ同調装置の採用であった。これまでは、フラッシュユニットとカメラを接続するにはシンクロコードと呼ばれているアクセサリーを必要としていたが、IV型ではこの煩わしい機構を改善、フラッシュユニット自体をIV型の側面に設けた接点付きのレール式ソケットに差し込むだけで碓実に機能化する方式を開発し採用した。
FP、F、M接点は自動切り換え式で、専用フラッシュユニットX型が同時発売された。
また、これまで沈鏡筒式であったセレナー50mm F1.8レンズは、1951年後半の生産品から固定鏡筒式へと変わった。
型式 | 35mmフォーカルプレーンシャッター式カメラ |
画面サイズ | 24×36mm |
標準レンズ | セレナー50mm F1.9 |
マウント | 標準ねじ式マウント |
シャッター | 2軸式の布幕横走行フォーカルプレーン1/1000、1/500、1/200、1/100、1/60、1/40、1/25秒、B(1軸回転ダイヤル式)、1/8、1/4、1/2、1秒、T(1軸回転ダイヤル式) |
フラッシュシンクロ | FP、F、M接点自動切り替え(レール式の直結フラッシュ同調装置付き) |
ファインダー | 二重像合致式連動距離計と3段階に視野倍率を可変する回転式逆ガリレオビューファインダーを光路内に一体化した一眼式 |
フィルム装填・給送 | 底蓋取り外し底部落とし込み式、上部回転ノブ式 |
フィルムカウンター | 手動セット順算式0~39目盛り(上部巻き上げノブ基部) |
フィルム巻き戻し | 上部回転ノブ式 |
大きさと質量 | 140×72.2×69mm、785g(セレナー50mm F1.9付き) |
備考 | 1951年後半より固定鏡筒式セレナー50mm F1.8付きが加わる |