- 概要
- 主な仕様
発売年月 | 1989年(平成元年)10月 |
発売時価格 | 115,000円(ボディ) |
RTは、Real Timeの頭文字から名付けられた。固定ペリクルミラーを使用したレリーズタイムラグの著しい短縮をメインスペックとしたプロ写真家向けに開発された機種。
レリーズボタンの半押しで、即撮影準備態勢になる。シャッターレリーズと共にシャッターの先幕がスタートし、後幕が走り露光が完了するまでに要する時間は、僅かの0.008秒という超高速であった。
このように、高速露光の機能化を達成したリアルタイム一眼レフのEOS RTは、秒間5コマ/秒の高速巻き上げ、動体予測AIサーボAF、オートブラケティング、多重露出、6モードのAE機能とメータードマニュアルの露出制御機能、そして、基本機能を任意に変更できる15種類のカスタムファンクション機能を搭載していた。
型式 | 35mmフォーカルプレーンシャッター式マルチモードAF一眼レフカメラ |
画面サイズ | 24×36mm |
標準レンズ | EF50mm F1.8他 |
マウント | EFマウント |
AF方式 | TTL位相差検出方式(ズレ検出)、AFモードはワンショット式/動体予測AIサーボAF、AF検出範囲はEV-1~18(ISO 100) |
シャッター | 二重遮光縦走行電子制御フォーカルプレーン・1/2000~30秒、B、X=1/125秒(ホットシュー式)、電子制御セルフタイマー内蔵(電子音作動報知) |
ファインダー | ペンタ固定アイレベル式、倍率0.8倍、視野率94%、交換スクリーン7種完備(ミラーは20/1000mm厚の極薄マイラーフィルムを蒸着処理によって半透明鏡とした固定式、全面ニューレーザーマット) |
ファインダー情報 | AF測距用マーク、合焦、部分測光範囲、マニュアル、部分測光表示(AEロック)、深度優先AE、露出補正、シャッタースピード値、絞り値、スピードライト充電完了 |
測光・露出制御 | 複合型SPC素子使用、TTL開放測光シャッタースピード優先式AE/絞り優先式AE/インテリジェントプログラムAE、定点連動マニュアル、オートブラケティング(1/2段±5段階露光可能)、9回まで予約可能の多重露出可能、測光感度分布特性=画面6分割評価測光/中央部重点平均測光(ただし、カスタムファンクションにより可能)/中央部分(画面中央約6.5%)測光(AEロック機能付き)、露出補正±5EV(1/2ステップ)可能、測光連動範囲はEV-0.5~20(ISO 100:F1.4)、フィルム使用感度域はISO 6~6400 * 評価測光時はAFロックで自動AEロックとなる、カスタムファンクションは15種設定可能 |
外部LCD表示 | AFモード、撮影モード、巻き上げモード、シャッタースピード値、絞り値、フィルム在否、フィルム給送、オートブラケティング表示と段数、多量露出表示と回数、バッテリーチェックなど、標準/RT(リアルタイム)モード=レリーズタイムラグ:標準モード100mm/秒、RTモード=8mm/秒 |
使用電源 | 6Vのリチウム電池2CR5型1個 |
フィルム装填・給送 | フィルム位置合わせ、裏蓋閉じで自動セットされるオートローディング、内蔵モーターによる自動巻き上げ、C:ワンショットAF時=最高約5コマ/秒、AIサーボAF時=約3コマ/秒、S:1コマ |
フィルム巻き戻し | 内蔵モーターによる完全自動式(途中巻き戻し可能) |
大きさと質量 | 148×108×68mm、660g(ボディ) |