- 概要
- 主な仕様
発売年月 | 1993年(平成5年)9月 |
発売時価格 | 89,000円(EF28-80mm F3.5-5.6IIUSM付き) 59,000円(ボディ) |
ダハミラー式のアイレベルファインダーを採用して、発売当時は世界最小・最軽量を達成したオートフォーカス・マルチモードAEの35mm一眼レフカメラであった。
ペンタ部搭載のTTL自動調光制御によるスピードライト、オートフォーカス機能はワンショットAFと動体予測AIサーボAFの2モード。露出制御は両優先式AEに加えて、4種のプログラムAEモードと定点連動マニュアル、といった中堅機種に匹敵する仕様と機能が世界最小のボディに組み込まれていた。
フィルム給送の機構は、フィルム装填と同時に未露光フィルムを巻き上げ、撮影のつど、空のパトローネ内に巻き戻すプリワインド式を採用。
手軽に簡単操作で使える一眼レフとして業界初のソフトな名称「Kiss」の名とともに若いお母さんなど広くファミリー層にも浸透、大ヒッ卜し、長期間にわたりトップシェアを堅持した。
型式 | 35mmフォーカルプレーンシャッター式マルチモードAF一眼レフカメラ |
画面サイズ | 24×36mm(約13×36mm パノラマ画面切り換え式) |
標準レンズ | EF28-80mm F3.5-5.6II USM他 |
マウント | EFマウント |
AF方式 | TTL位相差検出方式(ズレ検出)、AFモードはワンショット/AIサーボAF(自動選択可能)、測距センサーにマルチBASIS使用(3点自動選択/中央部分=AEロックボタン押しの場合は中央の測距点が優先的に選択される)、AF検出範囲=EV1.5~18(ISO100) |
シャッター | 縦走行電子制御フォーカルプレーン・1/2000~30秒・B・X=1/90秒(ホットシュー式)、電子制御セルフタイマー内蔵(電子音作動報知) |
ファインダー | ダハミラー固定アイレベル式、倍率0.7倍、視野率90% |
ファインダー情報 | センターAFマーク/ワイドAFマーク、部分測光範囲の他7セグメントLCDによる数値、文字点灯表示式、合焦、露出表示、シャッタースピード値、絞り値、赤目緩和ランプ点灯表示式、スピードライト充電完了、パノラマフレームなど(画面サイズ切り換えは外部レバー式) |
測光・露出制御 | 複合型SPC素子使用、TTL開放測光シャッタースピード優先式AE/絞り優先式AE/インテリジェントプログラムAE/深度優先AE/撮影モード連動自動セット(4種のプログラムAE)、定点連動マニュアル、露出補正は±2EV(1/2ステップ)可能、測光感度分布特性=画面6分割評価測光/中央部分測光(画面中央約9.5%部)、露出補正=1/2ステップで±2EV可能、測光連動範囲=EV2~20(ISO100:F1.4)、フィルム使用感度域=ISO6~6400、9回までの予約多重露出可能 |
外部LCD表示 | シャッタースピード値、絞り値、フィルム感度値、多重露出機能、赤目緩和機能表示、セルフ機能表示、フィルム状態、露出表示、バッテリーチェックなど |
内蔵スピードライト | ペンタ部内蔵オートポップアップ式、フィルム面反射測光によるTTL自動調光制御、4分割調光セン サーによる3点調光式(逆光・低輝度自動検知自動発光)、赤目緩和ランプ付き(AF補助光と共用)、ガイドナンバー12(ISO100・m) |
使用電源 | 3Vのリチウム電池CR123A型2個 |
フィルム装填・給送 | フィルム位置合わせ、裏蓋閉じで自動的に全フィルムを巻き上げ・自動停止、撮影ごとに内蔵モーターによってパトローネ内にフィルムを送り込むプリワインド式、1コマ撮影、連続撮影(約1コマ/秒) |
フィルム巻き戻し | 全フィルム撮影後リーダー部を巻き込み自動停止 |
大きさと質量 | 145×92×62mm、370g(ボディ) |