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- 概要
- 主な仕様
発売年月 | 1999年(平成11年)4月 |
発売時価格 | 64,000円(ボディ、ストラップ) |
超小型・軽量・高品位ボディの一眼レフカメラ。New EOS Kissの後継機として開発されたが、New EOS Kissに対して「より使いやすく快適に」を基本コンセプトに、更なる小型化・軽量化を進め、更に高性能なAFシステムを搭載し、露出制御、その他の基本性能も進化している。AFに関しては、3点から7点測距広視野AFとなり、合焦速度もEOS 55レベルになった。露出制御は測距点連動の6分割から35分割AEセンサーによる評価測光、測距点連動E-TTL自動調光などを搭載した。基本性能としては被写界深度確認が可能になり、フィルム給送が秒間1.5コマと速くなり、ファインダー消失時間も短縮され、フィルム途中巻き戻しボタン、ワイヤレスリモートコントロール機能等が付いている。一層の小型化が計られたが、モードダイアル、電子ダイアル、外部液晶表示、小型ながらもホールディング性の良いグリップなどで優れた操作性を実現している。外観の色はシルバーと黒の新しいグラフィック処理を行っている。縦位置レリーズボタン付き単3バッテリーパックBP200(4,500円)が同時発売された。また、ベストマッチレンズとしてEF28-80mm F3.5-5.6VUSM、EF28-80mm F3.5-5.6 II(海外市場向け)、EF75-300mm F4-5.6 IIIおよびEF75-300mm F4-5.6 III USMも発売された。2000年9月にはブラックボディも発売された。
型式 | 35mmフォーカルプレーンシャッター式マルチモードAF一眼レフカメラ |
画面サイズ | 24x36mm(約13x36mmパノラマ画面切り換え式) |
AF方式 | 横5つ(II+II)に更に中央上下に=を足した広視野7点CMOSセンサーによるTTL-SIR方式(TTL二次結像位相差検出方式)。フォーカスモード=AFはワンショットAFと、ワンショット/動体予測・AIサーボAF(静止被写体にはワンショット、移動被写体には追随し合焦するまで作動し続ける)自動切り換え式の二つを撮影モードに応じてカメラが自動選択。マニュアルフォーカスあり。測距点切り換え=P,Tv,Av,Mモードでは測距点任意選択/自動選択を選択可能、その他の撮影モードでは自動選択のみ。測距点選択=任意選択の場合は選択した測距点でのAF,自動選択の場合はワンショットAFでは近点優先でピント合わせ、自動切り換えの場合、合焦後は合焦に使用した測距点で動体検知、カメラの縦・横位置検知を行い自動選択アルゴリズムの最適化を計っている。測距点表示=選択された測距点を外部液晶およびファインダー内LCDに表示。AF合焦表示=外部液晶表示・ファインダー内LCD表示および電子ブザー音による告知。電子音の有無は選択可能。AF測距輝度範囲=EV1-18(ISO100)。AF補助光=ストロボ間欠発光方式、EX/EZ/Zシリーズストロボ併用時はストロボ側補助光投光。 |
レンズ | キヤノンEFレンズ群 |
シャッター | 縦走りフォーカルプレーン式全速電子制御シャッター。1/2000~30秒(1/2段制御)、B、X=1/90秒。電子制御式セルフタイマー(10秒)内蔵。途中解除可能。手ぶれ警告=基本ゾーンではシャッター速度が「1/使用レンズの焦点距離」秒マイナス0-0.5段以下になるとシャッター秒時表示点滅で警告。 |
ファインダー | ペンタ固定アイレベル式。倍率0.7倍。視野率=上下左右とも90%。標準視度=-1ジオプター。アイポイント=18.5mm。クイックリターン式ハーフミラー。被写界深度確認可能。アイカップEb標準装備。接眼部にアングルファインダーB、マグニファイヤーS、ラバーフレームEb、視度補正レンズE、アイピースエクステンダーEP-EX15装着可能。 |
ファインダー情報 | ファインダー下部の7セグメントLCD(黄緑色)による数値・文字表示=シャッタースピード、絞り数値(共に連動範囲外警告あり)。ファインダー下部のLCDマスク(黄緑色)による数値・文字点灯表示=AEロック・FEロック、AFフレームマーク、露出表示用ドット目盛によるAE露出補正量・マニュアル露出レベル・AEB設定量・赤目緩和ランプ点灯中の経過表示、ストロボ充電完、ハイスピードシンクロ(FP発光)表示、AF/MF合焦。 * パノラマ撮影時は黒色マスクによりトリミング部を遮光(パノラマレバーにて切り換え)。 |
外部LCD表示情報 | シャッター速度・ISOフィルム感度デジタル表示、絞り数値デジタル表示(赤目緩和・合焦音・AEBずらし量表示)、ISO表示、マニュアルフォーカス表示、測距点表示、セルフタイマー・ワイヤレスリモコン表示、フィルムカウンター数値表示(多重露出予約回数/多重露出撮影回数減算/セルフタイマー秒時減算/ワイヤレスリモコン秒時減算表示)バッテリーチェック表示、フィルム状態表示(フィルム在否/フィルム巻き戻し完了/AL失敗表示)、露出表示(露出補正量/メータードマニュアル/AEBずらし量/赤目緩和ランプ点灯表示)、ファンクション設定表示、赤目緩和表示、電子音表示、多重露出表示、AEB表示。 |
測光・露出制御 | 35分割SPC使用、TTL開放測光。測光方式=評価測光、中央部部分測光(ファインダー画面の約9.5%)、中央部重点平均測光(マニュアルモード時自動設定)。露出制御方式=インテリジェントプログラムAE(シフト可能)、シャッター優先AE、絞り優先AE、オートDEP、全自動(インテリジェントプログラムAE/シフト不可)、イメージセレクトプログラムAE(ポートレート/風景/クローズアップ/スポーツ/夜景)、E-TTL/A-TTL/TTLプログラムストロボAE、メータードマニュアル。測光範囲=EV2~20(50mm F1.4,ISO100)。連動範囲外警告=外部液晶およびファインダー内LCDデジタル表示。使用フィルム感度=ISO25-6400、1/3段ステップDX対応自動設定。ISO6-6400、1/3段ステップ手動設定。露出補正=AEB(1/2段ステップ、±2段、標準、アンダー、オーバーの順に撮影)、マニュアル設定(1/2段ステップ、±2段)、AEロック。多重露出=多重撮影回数最大9回予約可能、撮影完了後自動解除、途中解除可能。 |
内蔵スピードライト | ペンタ部内蔵リトラクタブル式。ガイドナンバー=12(ISO100・m)。充電時間=約2秒。焦点距離28mmに対応。調光方式=フィルム面反射測光・測距点対応3分割TTL自動調光、選択された測距点に応じて調光領域に重み付けを行う。P,Tv,Av,M,A-DEP=ストロボボタンでポップアップ後強制発光、全自動・ポートレート・クローズアップ・夜景・低輝度・日中逆光時=自動ポップアップ、自動発光。調光レベル補正=逆光検知・日中シンクロ撮影時、自動低減コントロール制御。赤目緩和機能付き。ホットシュー付き。550EX/380EX/220EX使用時=E-TTL自動調光、EZ/Eシリーズストロボ使用時=A-TTL自動調光、ML-3使用時=TTL自動調光。 |
オートデート機能 | 2019年までの自動カレンダー。印字モード=年・月・日、日・時・分、空白、月・日・年、日・月・年の5種類。 |
使用電源 | 3Vリチウム電池CR2型2本。グリップ部に底面から収納。バッテリーチェックは外部液晶表示にバッテリーマーク4段階表示。 |
フィルム装填・給送 | プリワインド方式。フィルムセット後、背ぶた閉じによりプリワインド開始、内蔵モーターによる自動巻き上げ。給送モード=撮影モードに対応し、一枚撮影/連続撮影自動設定。CR2電池2本にて24枚撮りフィルム約24本撮影可能(常温)。巻き戻し=撮影に連動し一枚毎の巻き戻し。撮影終了後にフィルムリーダー部は自動的にパトローネ内に巻き戻し。途中巻き戻し可能。 |
大きさと質量 | 140x90x58.5mm、355g |