- 概要
- 主な仕様
発売年月 | 1961年(昭和36年)1月 |
発売時価格 | 18,800円、1,700円(速写ケース)、450円(フード)、1,050円(フラッシュユニットJ-2)、80円(逆光時撮影用EEカバー) |
創業以来、高級35mmカメラを手掛けて来たキヤノンが、レンズシャッター式の中級35mmカメラの分野に参入した最初の機種。開発当初の試作機は、オーソドックスな形の35mmレンズシャッターカメラであった。
別に試作開発が進んでいたEE機構の完成を待って、シャッターを押せば綺麗な写真が写せる、完全自動露出のシャッタースピード優先式EEへと方向を転換した。
高級カメラメーカーが手掛ける中級35mmカメラとの期待と、明るいf/1.9レンズ付きで2万円を割るとの予告情報から、カメラ業界は一斉に反発したが1961年1月無事に発売され、1週間分の台数が僅か2時間で完売という快記録を残し、キヤノネットブームが沸き起こった。2年半後実販累計100万台を記した。
型式 | 35mmレンズシャッター式距離計連動・シャッタースピード優先式EEカメラ |
画面サイズ | 24×36mm |
標準レンズ | SE45mm F1.9 (4群5枚構成) |
シャッター | コパルSLV、1/500~1秒、B、セルフタイマー内蔵、BセットTリング使用でタイム露出可能、シンクロ接点はMX切り替えドイツ型ソケット式 |
ファインダー | 二重像合致式連動距離計と逆ガリレオ式ビューファインダーを光路内に一体化した一眼式、ブライトフレーム式パララックス自動補正トリミング・マークファインダー、倍率0.67倍、視野下部にF1.9~F16までの絞り目盛り、その両側に内向きの矢印、メーター指針及びEE連動範囲外警告赤○マーク付き(範囲外の時に視野内にでる) |
露出計とEE機構 | セレン光電池式、クシ歯制御式シャッタースピード優先式EE、測光連動範囲=EV5~17、1/8秒・ F2~1/500秒・F16(ISO100)、 フィルム感度使用域=ISO10~200、AUTO(EE)解除によるマニュアル露出可能 |
フィルム装填・給送 | 裏蓋開閉スプール差し込み式、底部トリガー100度回転による1作動式 |
フィルムカウンター | 裏蓋開放に連動して自動復帰する順算式 |
フィルム巻き戻し | 底部折り畳み回転クランク式 |
大きさと質量 | 140×78×64mm、700g |