フィルムカメラ

35mmフォーカルプレーンシャッター式距離計連動カメラ

7型

7

7

  • 日本名称
  • 北米名称
  • 欧州名称 / アジア名称 / オセアニア名称
  • 概要
  • 主な仕様
発売年月 1961年(昭和36年)9月
発売時価格 86,000円(50mm F0.95付き)
47,500円(50mm F1.4付き)

VI型シリーズの後継機種でキヤノン初のアラビア数字が型式名に使われた。この時期、レンズ交換式の高級35mmカメラは、交換レンズの制約を受けない一眼レフ式へと大きく移行していた。キヤノンも既にキヤノンフレックスを発売していたが、距離計連動式は広角レンズ使用時での速写性にすぐれ、シャッターチャンスにも即応できる特性などからニーズは依然として健在であると判断した。7型はVI型までで実現できなかった露出計を組み込むこと、35mmから135mmまでの各交換レンズに対応できるファインダー機構を取り入れること、同時に開発を進めていた夢の超大口径50mm F0.95レンズを装着すること等が開発の基本構想であった。この7型は、中級機市場にキヤノンが初参入したキヤノネットと共に第7回フォトキナで発表展示された。

型式 35mmフォーカルプレーンシャッター式距離計連動カメラ
画面サイズ 24×36mm
標準レンズ キヤノン50mm F0.95他
マウント ねじ式および50mm F0.95レンズ用/ミラーボックス2用の内3爪バヨネット式
シャッター 2軸式の金属幕横走行フォーカルプレーン1/1000、1/500、1/250、1/125、1/60、1/30、1/15、1/8、1/4、1/2、1秒、B、T、X(1軸不回転ダイアル式)、セルフタイマー内蔵、シャッタ-ボタンのロック機構付き
フラッシュシンクロ FP、X接点(自動切り換え式、X接点の同調秒時は1/60秒、ターミナルソケットはボディ側面の直結バヨネット式)
ファインダー 二重像合致式連動距離計と倍率0.8倍固定式35mmレンズ用、50mmレンズ用、85mm/100mmレンズ用、135mmレンズ用にと視野枠を手動式で4段階に変えられる採光ブライトフレーム付きパララックス自動補正式ユニバーサル・マークファインダーによる一眼式、有効基線長は47.2mm

* 内蔵露出計の位置関係からアクセサリーシューを省略

内蔵露出計 シャッターダイアルの回転に連動する高低2段切り替え、追針絞り値読み取りのセレン光電池式露出計内蔵、測光連動範囲は、ISO100の条件でEV12~19、EV6~13
フィルム装填・給送 裏蓋開閉スプール差し込み式、巻き上げ角140度、予備角約20度による上部回転レバー式(小刻み巻き上げ可能)
フィルムカウンター 裏蓋開閉スプール差し込み式、巻き上げ角130度、上部回転レバーによる1作動式(小刻み巻き上げ可能)、裏蓋の不用意開放を防ぐ安全ロック機構付き
フィルムカウンター 裏蓋開放に連動して自動復帰する順算式0~40目盛り、給送・巻き上げ確認機構付き
フィルム巻き戻し 回転クランク式(ARリングをR位置にて巻き戻す)
大きさと質量 140×81×31mm、865g(50mm F0.95付き)