- 概要
- 主な仕様
発売年月 | 1963年(昭和38年)10月 |
発売時価格 | 20,800円 2,000円(ソフトケース)、 2,200円 (ハードケース) |
ヨーロッパ市場では、この頃、ドイツのカメラメーカーのレンズシャッター式35mm一眼レフカメラが台頭していた。キヤノネックスは、このような市場背景と現地法人の要請を受けて開発された機種で、キヤノン唯一のレンズシャッター式35mm一眼レフカメラである。
セレン光電池式露出計を内蔵したシャッタースピード優先式のEE、ファインダー視野の右には、絞り目盛りとメーターの指針、そして、測光連動範囲外を知らせる警告ゾーン部分を備えた測光・露出窓があった。
レンズシャッター式の一眼レフレックス構造では、シャッターを開けている時は、光の流入はミラー後方の遮光用シャッターで防ぐのが常識であった。しかし、キヤノネックスではミラー自体が遮光シャッターを兼ねる、というアイデアにより遮光用シャッターレス機構だった。
型式 | 35mmレンズシャッター式シャッタースピード優先式EE一眼レフカメラ |
画面サイズ | 24×36mm |
標準レンズ | SE48mm F2.8 (3群3枚構成) |
シャッター | コパルX、1/500~1/15秒、B、シンクロ接点はXのみ=カメラ前面部にドイツ型ソケット付き |
ファインダー | ペンタ固定アイレベル式、倍率0.9倍、視野率90%、スプリットイメージ式距離計付き、レフレックスミラーは自動絞り作動に連動するクイックリターン式、視野右側に絞り目盛りとメーター指針/測光連動範囲外ゾーン |
露出計とEE機構 | セレン光電池式、クシ歯制御式シャッタースピード優先式EE、測光連動範囲=EV7~17(ISO 100)、 フィルム感度使用域=ISO 10~400、AUTO解除によるマニュアル露出可能 |
フィルム装填・給送 | 裏蓋開閉スプール差し込み式、上部レバー196度回転(予備角24度)による1作動式、小刻み巻き上げは不可 |
フィルムカウンター | 裏蓋開放に連動して自動復帰する順算式 |
フィルム巻き戻し | 上部回転クランク式 |
大きさと質量 | 130×75×70mm、690g |