- 概要
- 主な仕様
発売年月 | 1964年(昭和39年)4月 |
発売時価格 | 59,800円(FL58mm F1.2付き) 44,800円(FL50mm F1.8付き) |
キヤノンフレックスに始まるRシリーズから、絞り連動機構を変更してスタートした新シリーズ機種の第1号機である。
一眼レフを意味するフレックス名が取り除かれ、英文字のFlexの頭のFと末尾のXをとった型式名が採用された。
絞り連動機構の変更は、巻き上げトルクの軽減化とレンズに入ってきた光を測るTTL測光に対応するもので、レンズの開放動作はカメラ側の巻き上げとは関連なくレンズ側だけで開放へと復帰する機構になっていた。
CdS素子使用の露出計を内蔵し、シャッタースピードに対応する適正の絞り値を読み取る方式で、高低二段階切り換え機能によりEV1~10、EV9~18の測光連動域の仕様を備えていた。
型式 | 35mmフォーカルプレーンシャッター式一眼レフレックスカメラ |
画面サイズ | 24×36mm |
標準レンズ | FL58mm F1.2、FL50mm F1.8 |
マウント | 外3爪バヨネット式(スピゴット式)マウント内径48mm、フランジバック42mm、ボディ側に自動絞り作動レバー、レンズ側に自動絞りレバーを備えた完全自動絞り機構=FLマウント(以下FLマウントと記す) |
シャッター | 2軸式の布幕横走行フォーカルプレーン1/1000、1/500、1/250、1/125、1/60、1/30、1/15、1/8、1/4、1/2、1秒、B、X(1軸不回転ダイアル式)セルフタイマー内蔵、(タイム露出はBにセット–シャッターボタンのロック機構を利用) |
フラッシュシンクロ | FP、X接点(自動切り換え式、X接点の同調秒時は1/55秒、ターミナルソケットはボディ前面のドイツ型ソケット) |
ファインダー | ペンタ固定アイレベル式、倍率=0.9倍(FL50mm)、視野率=上下90%、左右93%、スクリーンは中央にスプリットイメージ式距離計をもつフレネルマット式、ミラーアップ機構付き |
内蔵露出計 | CdS素子による高低2段切り替え絞り値読み取り式、測光連動範囲はEV1~10、EV9~18(ISO 100)、フィルムの感度使用域ISO 10~800、1.3VのHD型水銀電池使用、バッテリーチェック機構付き |
フィルム装填・給送 | 裏蓋開閉スプール差し込み式、上部レバー160度回転、予備角20度(小刻み巻き上げ可能) |
フィルムカウンター | 裏蓋開放に連動して自動復帰する順算式 |
フィルム巻き戻し | 折り畳み回転クランク式 |
大きさと質量 | 141.5×91×86mm、900g (FL50mm F1.8付き) |