- 概要
- 主な仕様
発売年月 | 1939年(昭和14年)11月 |
発売時価格 | 380円(ニッコール50mm F3.5、レンズフード、フィルムマガジン2個、フィルム巻き取り軸、ケース付き) * ニッコール50mm F4.5付き330円 |
最新型からスローシャッターの機構を省いてコストダウンを図った機種。ニッコール50mm F3.5付きセット価格が380円、50mmF4.5付きが330円といった割安感のある機種で、スローシャッターなしの他は標準型と変わらない仕様なので新標準型と名付けたのだろう。この時代、日本は欧米先進国に伍して軍備の拡充に躍起だった。その戦費調達の手段として物品特別税が制定され、標準型も発売時の275円から350円にと大幅値上げされた。これも10%から20%へと引き上げられた税率によるもので、新標準型はこの時代に即応する意図から、普及価格で提供できる仕様の機種をと考えて発売したのだった。しかし、商品化の狙いは作る側の思いだけだったのか、残されている資科によると約100台の生産で終わっている。
型式 | 35mmフォーカルプレーンシャッター式カメラ |
画面サイズ | 24×36mm |
標準レンズ | ニッコール50mm F3.5他 |
マウント | 内3爪バヨネット式(専用)、レンズ着脱可能 |
シャッター | 2軸式の布幕横走行フォーカルプレーン1/500、1/200、1/100、1/60、1/40、1/30、1/20秒、 Z(1軸回転ダイヤル式) |
ファインダー | 二重像合致式連動距離計とポップアップ式の逆ガリレオ式ビューファインダーによる二眼式、焦点調節 はストッパー解除によるギア回転式 |
フィルム装填・給送 | 底蓋取り外し底部落とし込み式、上部回転ノブ式 |
フィルムカウンター | 手動セット順算式0~39目盛り(上部巻き上げノブ基部) |
フィルム巻き戻し | 上部回転ノブ式 |
大きさと質量 | 136.5×69×30.5mm、質量は不明 |