- 概要
- 主な仕様
発売年月 | 1965年(昭和40年)4月 |
発売時価格 | 88,000円(50mm F0.95付き) 64,000円(50mm F1.2付き) 49,500円(50mm F1.4付き) 44,500円(50mm F1.8付き) |
キヤノンの高級35mm一眼レフカメラは、キヤノンフレックスに始まるRシリーズからFLシリーズへと進み、この7S型と同時発売になったユニークな TTLマニュアル測光のペリックスを含めて、既に7機種を市場に送り届けていた。かかる、市場での距離計連動カメラの先細り傾向の中で7S型は7型の後継 機として発売された。7型の基本性能と機能を変えずに露出計の測光素子をセレンからCdSへと変更、露出計自体をリニューアルした。
7型で要望の多かったアクセサリーシューも装備し、三脚ねじも移動した。標準型(ハンザ・キヤノン)に始まるキヤノン距離計連動式の高級35mmカメラの歴史は、32年という時を刻み多くのユーザーに支えられながら、さまざまな事象に遭遇し数多くの心に残る名作を写真記録として捉えながら終焉を迎えたのであった。
型式 | 35mmフォーカルプレーンシャッター式距離計連動カメラ |
画面サイズ | 24×36mm |
標準レンズ | キヤノン50mm F0.95他 |
マウント | ねじ式および50mm F0.95レンズ用/ミラーボックス2用の内3爪バヨネット式 |
シャッター | 2軸式の金属幕横走行フォーカルプレーン1/1000、1/500、1/250、1/125、1/60、1/30、1/15、1/8、1/4、1/2、1秒、B、T、X(1軸不回転ダイアル式)、セルフタイマー内蔵、シャッターボタンのロック機構付き |
フラッシュシンクロ | FP、X接点(自動切り換え式、X接点の同調秒時は1/60秒、ターミナルソケットはボディ側面の直結バヨネット式) |
ファインダー | 二重像合致式連動距離計と倍率0.8倍固定式35mmレンズ用、50mmレンズ用、85mm/100mmレンズ用、135mmレンズ用にと視野枠を手動式で4段階に変えられる採光ブライトフレーム付きパララックス自動補正式ユニバーサル・マークファインダーによる一眼式、有効基線長は47.2mm。 * アクセサリーシュー付き |
内蔵露出計 | シャッターダイアルの回転に連動する高低2段切り替え、追針絞り値読み取りのCdS素子式露出計内蔵、測光連動範囲は、ISO 100の条件でEV12~19、EV6~13 |
フィルム装填・給送 | 裏蓋開閉スプール差し込み式、巻き上げ角125度、予備角度25度による上部回転レバー式(小刻み巻き上げ可能)、裏蓋の不用意開放を防ぐ安全ロック機構付き |
フィルムカウンター | 裏蓋開放に連動して自動復帰する順算式0~40目盛り、給送・巻き上げ確認機構付き |
フィルム巻き戻し | 折り畳み回転クランク式(ARリングをR位置にて巻き戻す) |
大きさと質量 | 140×81×31mm、875g(50mm F0.95付き) |