- 概要
- 主な仕様
発売年月 | 1965年(昭和40年)4月 |
発売時価格 | 70,800円(FL58mm F1.2付き) 58,800円(FL50mm F1.4付き) |
キヤノン初のTTL測光機構を搭載した35mm一眼レフカメラ。
半透明処理した20/1000mm厚の極薄フィルムを、ミラー位置に固定化させた珍しい機構の機種で、視野像が、一瞬たりとも消えない特徴を備えていた。
ハーフミラーを使用している関係から、フィルム面に達する光量が約1/2段分減少するが、長時間露光の場合でもファインダー内の視野像が観察できるので多くのユーザーに愛用された。
露出の測光は、レンズで絞り込んだ光量を、焦点面と等価位置で測る焦点面絞り込みTTL測光、ファインダー画面中央部の約12%の光を拾う部分測光の感度分布特性を備え、忠実で信頼性ある測光精度には定評があった。
型式 | 35mmフォーカルプレーンシャッター式一眼レフレックスカメラ |
画面サイズ | 24×36mm |
標準レンズ | FL58mm F1.2、FL50mm F1.4 |
マウント | 外3爪バヨネット式 |
シャッター | 2軸式の金属幕横走行フォーカルプレーン1/1000、1/500、1/250、1/125、1/60、1/30、1/15、1/8、1/4、1/2、1秒、(T)、X、セルフタイマー内蔵、(セルフタイマーレバーは測光用絞り込みレバーと兼用) |
フラッシュシンクロ | FP、X接点自動切り替え式、ドイツ型ソケット |
ファインダー | ペンタ固定アイレベル式、(ミラーは20/1000mm厚の極薄マイラーフィルムを蒸着処理によって半透明鏡とした固定式)、倍率=0.9倍(FL50mm)視野率=上下90%、左右93%、スクリーンは中央にマイクロプリズム式距離計をもつフレネルマット式、視野内に測光範囲、 露出計指針および定点、アイピースシャッター機構付き |
露出制御 | CdS素子使用、TTL絞り込み定点合致中央部分測光式(中央12%部分)、測光連動範囲はEV1~18(ISO100)、フィルム感度使用域はISO 10~800、1.3VのHD型水銀電池使用、バッテリーチェック機構付き |
フィルム装填・給送 | 裏蓋開閉スプール差し込み式、上部レバー160度回転、予備角20度(小刻み巻き上げ可能) |
フィルムカウンター | 裏蓋開放に連動して自動復帰する順算式 |
フィルム巻き戻し | 折り畳み回転クランク式 |
大きさと質量 | 141×90×100mm、1,110g(FL58mm F1.2付き) |