- 概要
- 主な仕様
発売年月 | 1969年(昭和44年)1月 |
発売時価格 | 海外専用モデルにつき国内価格無し |
キヤノネット28を基本にして、アメリカの販売代理店であったベル&ハウエル社向けに作られた機種。同社が開発した三角測量の原理を利用した追針デルタ距離計を搭載していた。
このデルタ距離計は、被写体の下部、人物であれば足元にカメラを向ける。その際に生じたカメラの傾斜角により、真円の金属製ボールが滑り静止した位置で、そのボールを止め、被写体までの距離を三角測量の原理で振り子指針で示す仕組みになっていた。
つまり、静止している振り子指針に対して、レンズの繰り出しに連動する追針を合わせる簡易距離計である。
三角測量による距離計であるところから、デルタ距離計と言った。
型式 | 35mmレンズシャッター式追針デルタ距離計・プログラムEEカメラ(デルタ距離計=被写体の最下部・人体であれば足元にカメラを向ける、そのカメラ傾斜角度により真円の金属製ボールが滑り、静止した位置でそのボールを止め、三角測量の原理で被写体までの撮影距離を振り子指針で示す仕組み、つまり、レンズ繰り出しに連動した指針・追針を 合わせる簡易距離計である。) |
標準レンズ | キヤノンレンズ40mm F2.8、距離目盛りはfeet表示のみ |
シャッター | セイコーLA、EV8(1/30秒、F2.8)~17(1/250秒、F22)、X、フラッシュオート機構付き、Bはな し、AG-1用ホットシュー付き |
ファインダー | ブライトフレーム付きトリミング・マークファインダー式逆ガリレオ式ビューファインダー、視野右に近・中・遠の3点ゾーンマーク、デルタ距離計用の指針と追針、測距点マーク、下部に低輝度警告、シャッタースピード目盛り、倍率0.6倍 |
EE機構 | セレン光電池式、完全自動プログラムEE式、測光連動範囲=EV8~17(ISO 100)、フィルム感度使用 域=ISO 25~400 |
フィルム装填・給送 | 裏蓋開閉スプール差し込み式、上部レバー127度回転1作動式 |
フィルムカウンター | 裏蓋開放に連動して自動復帰する順算式 |
フィルム巻き戻し | 上部回転クランク式 |
大きさと質量 | 134×79×59mm、520g |