フィルムカメラ

35mmレンズシャッター式カメラ

ニューキヤノネットQL17/QL17-L

New Canonet QL17/QL17-L

New Canonet QL17/QL17-L

  • 日本名称
  • 北米名称
  • 欧州名称 / アジア名称 / オセアニア名称
  • 概要
  • 主な仕様
発売年月 1969年(昭和44年)7月
発売時価格 27,000円
1,500円(速写ケース)

小型・軽量化のニーズに応えて開発されたキヤノネットの新シリーズ機種。
カメラの幅が約20mm、高さが約4mm減少し、重さは約30%も軽減化した。
コンパクト指向から、レンズの焦点距離は40mmにと短縮され、幾分、画角が広がった。難しいガイドナンバーの計算なしにレンズの繰り出しに連動してスピードライト(専用キヤノライトD)の光量に対する適正絞り値を自動設定する、全自動のフラッシュオート機構(CATS=Canon Auto Tuning System)が開発され、初採用になった。これにより、昼も夜も完全自動のEEが実現した。

ニューキヤノネットQL17-L(1970年6月発売)は、ファインダー内のf/5.6の指標近くにバッテリーチェックゾーンがあり、ファインダーを覗きながらそのすぐ横のチェックボタンを押して電池の容量を確認するチェッカーが付いたニューキヤノネットQL17の改良機種。他の仕様と機能、操作性及び価格は変わらず。
LはLuxury(豪華)の頭文字。

型式 35mmレンズシャッター式距離計連動・シャッタースピード優先EEカメラ
画面サイズ 24×36mm
標準レンズ 40mm F1.7(4群6枚構成)
シャッター コパル、1/500~1/4秒、B、X、セルフタイマー内蔵、フラッシュオート用ホットシュー/ドイツ型ソケット
ファインダー 二重像合致式連動距離計と逆ガリレオ式ビューファインダーを光路内に一体化した一眼式、ブライトフレーム式パララックス自動補正トリミング・マークファインダー、倍率0.6倍、視野右部に絞り目盛り、メーター指針、上下に高低輝度警告、バッテリーチェックゾーン
EE機構 CdS式、シャッタースピード優先式EE式、AUTO解除による純マニュアル露出可能、測光連動範囲=EV3.5~17(ISO 100)、フィルム感度使用域=ISO 25~800
使用電源 1.3VのH-D型水銀電池1個、バッテリーチェックあり
フィルム装填・給送 裏蓋開閉フィルム位置合わせ、裏蓋閉じでレバー巻き上げを行うクイック・ローディング(QL機構)システム、上部レバー127度回転1作動式(予備角26度)、小刻み巻き上げ不可
フィルムカウンター 裏蓋開放に連動して自動復帰する順算式
フィルム巻き戻し 上部回転クランク式
大きさと質量 120×75×60mm、620g