- 概要
- 主な仕様
発売年月 | 1973年(昭和48年)11月 |
発売時価格 | 89,500円(FD50mm F1.4SSC付き) |
この機種には、キヤノンで最初で最後になった主要機構が採用されていた。
それは、縦走り式金属幕使用の量産型フォーカルプレーンシャッターのコパルスクエアであった。
高年齢層のユーザーにも最適な仕様と操作性、押せば適性露出を約束する自動露出の利便性を最優先にして、キヤノンがテーゼとして来たシャッタースピード優先式でのTTL・AEを基本仕様とした。測光素子に先進のSPC(シリコンフォトセル)を用い、TTL開放測光・中央重点平均の感度分布特性、高速側シャッタースピードの1/2~1/1000秒間とB(バルブ)は機械制御式、低速側1~30秒間は電子制御式とした進歩的な仕様と機能を備えた機種だった。
型式 | 35mmフォーカルプレーンシャッター式一眼レフレックスカメラ |
画面サイズ | 24×36mm |
標準レンズ | FD55mm F1.2SSC、FD50mm F1.4SSC |
マウント | FDマウント |
シャッター | 金属幕縦走行フォーカルプレーン1/1000、1/500、1/250、1/125、1/60、1/30、1/15、1/8、1/4、1/2、1、2、4、8、15、30秒、B、X(X接点の同調秒時は1.125秒)、1/1000~1/2秒およびBは機械制御式、1~30秒を電子制御式としたハイブリッド方式(コパルスケア使用)、セルフタ イマー内蔵(セルフタイマーレバーはレンズ絞り込みレバーを兼用)、多重露出可能 |
フラッシュシンクロ | X接点、ドイツ型ソケットおよびホットシュー式 |
ファインダー | ペンタ固定アイレベル式、倍率0.82倍、視野率=上下92%、左右93%、中央にマイクロプリズム式距離計をもつフレネルマット式、視野内に露出計指針、絞り込み測光用定点、シャッタースピード目盛り、絞り目盛り、露出過不足警告表示、ミラーアップ機構・アイピースシャッター付き |
露出制御 | SPC(シリコン・フォトセル)素子使用、TTL開放測光シャッタースピード優先式AE/TTL絞り込み定点合致式マニュアル測光、測光感度分布特性は中央部重点平均測光、測光連動範囲はEV-2~18(ISO 100:F1.4)、フィルム感度使用域はISO 12~3200 |
使用電源 | 1.3VのHD型水銀電池2個 |
フィルム装填・給送 | 裏蓋開閉スプール差し込み式、上部レバー120度回転、予備角13度(小刻み巻き上げ不可) |
フィルムカウンター | 裏蓋開放に連動して自動復帰する順算式 |
フィルム巻き戻し | 折り畳み回転クランク式 * バッテリーチェック中/セルフタイマー作動中/1秒より遅速秒時使用中の場合は軍艦部にある赤色LEDが周期を変えて点滅する |
大きさと質量 | 147×96×48mm、740g(ボディ) |