- 概要
- 主な仕様
発売年月 | 1946年(昭和21年)10月 |
発売時価格 | 48,000円(セレナー50mm F3.5付き) |
この機種から英字による型式名になった。SII型は、戦後最新型を後にS型とも称したところから、その次期機種といった意味合いで名付けたのだろう。さて、SII型は、戦後初の新製品として登場、記念すべき機種となった。レンズマウントは普及型と同じ独自寸法によるねじ式で、連動式の距離計光路とビューファインダーの光路とを兼用した一眼式になった。戦後間もない食料難に喘いでいた頃、戦勝国からさまざまな援助物資が寄せられていた。カメラは援助物資に対する恰好の見返り品として、主に在日駐留軍将兵向けに国内輪出の形で販売され、輪出品の第l号、輪出の花形として脚光を浴びていた。
このため、国策的に金属材科やレンズ材料、電力、燃料などの優先供拾を受けていた。この年の9月、社名がキヤノンカメラ株式会社に改称した。
型式 | 35mmフォーカルプレーンシャッター式カメラ |
画面サイズ | 24×36mm |
標準レンズ | セレナー50mm F3.5、同50mm F2 |
マウント | 独自ねじ式および標準ねじ式マウント(ライカ規格マウント)の2種がある |
シャッター | 2軸式の布幕横走行フォーカルプレーン1/500、1/200、1/100、1/60、1/40、1/30、1/20秒、 Z(1軸回転ダイヤル式)、1/8、1/4、1/2、1秒(1軸回転ダイヤル式) |
ファインダー | 二重像合致式連動距離計と逆ガリレオ式ビューファインダーが光路内に一体化した一眼式、ファインダー倍率は0.6倍、基線長=38.5mm、視野率=実画面比で約85% |
フィルム装填・給送 | 底蓋取り外し底部落とし込み式、上部回転ノブ式 |
フィルムカウンター | 手動セット順算式0~39目盛り(上部巻き上げ基部) |
フィルム巻き戻し | 上部回転ノブ式 |
大きさと質量 | 135.5×69.5×30.2mm、450g(セレナー50mm F3.5付き) |