AIを活用した
広域監視システムの開発を担当

AIを活用した
広域監視システムの
開発を担当

2004年に新卒でキヤノンに入社して以来、複写機を管理するシステムの開発に長年携っていましたが、2017年にネットワークカメラを軸としてさまざまなソリューションを開発するNVS事業推進本部へ異動。現在はネットワークカメラを活用した広域監視システムを開発するプロジェクトのリーダーを任されています。そこでは、コア技術であるアルゴリズムを開発する部門と連携して、ソフトウエアやソリューションを生み出すことがミッションとなっています。

開発中の広域監視システムは、大きなイベント会場やビルをはじめとしたさまざまな公共の場において安心・安全を実現するためのものであり、現在は群衆の人数計測や特定人物の検索といった機能の精度を上げるための開発を進めています。時間帯によってカメラに映る映像が逆光になってしまうケース、さまざまな速度で歩く人を正確な映像で捉えなければならないケースなど、あらゆる条件を学習させてAIを強化したり、AIと機器をつなぐシステム側の補正をしたり、ネットワークカメラの機能を駆使して解決したりするなど、多角的なアプローチで精度向上を目指しています。開発の要所で「これは人間にはできない」ということをシステムによって実現できたときは、技術者として大きな喜びを感じます。

キヤノン全体の総合力を
生かした開発ができる

キヤノンでAIに携る魅力は、カメラや複写機といった質の高いハードウエアを含めたソリューションを提供できることに加え、グローバルなネットワークやキヤノングループ全体の総合力を生かして開発を進められることが大きいと思います。最近ではネットワークカメラで世界トップクラスのシェアを誇るスウェーデンのアクシス社、高度なビデオ管理ソフトウエアを有するデンマークのマイルストーンシステムズ社をキヤノングループとして迎えており、両社の技術者とコミュニケーションを取りながらアイデアを膨らませることも可能です。

さらに、官公庁など政府系の機関、鉄道や空港といった公共交通機関の協力を得て実証実験に関わるチャンスも豊富にあります。開発中のシステムをここまで大規模な現場で試す機会のある会社はそれほどないと思いますし、より実用段階に近い状況から得られるフィードバックは貴重です。

人やモノ、資金面も含めたさまざまなバックアップに加え、長年にわたって蓄積された技術やノウハウを使って、製品やシステム、サービスを生み出すことができ、さまざまな形で社会に送り出せるしくみが整っているキヤノンの環境は、技術者にとって非常にありがたいものと言えます。