2017年9月3日
高精細複製による
あたらしい日本美術体験
体験型展示 親と子のギャラリー
「びょうぶとあそぶ」を東京国立博物館で実施
2017年7月4日(火)~9月3日(日)のあいだ、東京国立博物館 本館 特別4室および特別5室にて体験型展示 親と子のギャラリー「びょうぶとあそぶ~高精細複製によるあたらしい日本美術体験~」を開催いたしました。
松の香りに見立てたアロマを漂わせた薄暗い会場に入り、プロジェクターで松林を映したカーテンをくぐりながら長谷川等伯筆「松林図屏風」の世界へと導かれていきます。
特別5室では東京国立博物館所蔵「松林図屏風」の高精細複製品を展示し、高さ5メートル、直径15メートルの半円筒型の大型スクリーンに4Kプロジェクターで松林図の世界を表現した躍動感あふれる映像を投影しました。
特別4室ではフリーア美術館所蔵「群鶴図屏風」の高精細複製品(複製品は東京都美術館所蔵)を展示し、投影された鶴に近づくと鶴が羽ばたくといったインタラクティブな演出に、訪れた子ども達が歓声をあげていました。
外国からのお客様も多く、会期中は約82,000人の方々にお越しいただきました。 ガラスケースなしで畳に座って観る屏風本来の鑑賞スタイルは、オリジナルの文化財ではなかなか実現できないことです。また、大きなスクリーンに映し出された鶴が鑑賞者の動きに合わせて羽ばたいた後、屏風の中に戻っていくという、高精細複製品ならではの新しい鑑賞体験を楽しんでいただきました。
開催概要
親と子のギャラリー「びょうぶとあそぶ~高精細複製によるあたらしい日本美術体験~」
- 会期
- 2017年7月4日(火)~9月3日(日)
- 会場
- 東京国立博物館 本館特別4室・5室
- 主催
- 東京国立博物館、キヤノン株式会社
- 協力
- 特別非営利活動法人 京都文化協会