老梅図襖ろうばいずふすま
Facsimile of a work in the collection of The Metropolitan Museum of Art. May not be further reproduced or resold. The Metropolitan Museum of Art, The Harry G.C. Packard Collection of Asian Art, Gift of Harry G. C. Packard, and Purchase, Fletcher, Rogers, Harris Brisbane Dick, and Louis V. Bell Funds, Joseph Pulitzer Bequest, and The Annenburg Fund Inc. Gift, 1975(1975.268.48a-d)Photograph © 1983 The Metropolitan Museum of Art.
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作品データ
- 作者:
- 狩野山雪(かのうさんせつ)筆
- 時代:
- 江戸時代 17世紀
- 材質:
- 和紙に印刷・金箔貼付
- 員数:
- 襖四面
- テーマ:
- 海外に渡った日本の文化財
- 寸法:
- 各面 縦166.7 × 横116.0 cm
- 寄贈先:
- 妙心寺 塔頭 天祥院地図
原本
- 所蔵:
- メトロポリタン美術館
- 材質:
- 紙本金地着色
解説
爬虫類にも似た老梅が画面の枠を飛び出し、あたかも動き出しそうな気配を感じ取れる。太く、大きな幹から空間を探るように突き出した枝からは、初春を告げる小さな梅花がいきいきと、またかわいらしく描かれ、画面に華やかさを取り込んでいる。老梅は地面から横に伸び、天を向いて上昇するが、天に届くと下降をはじめ、そして何かを追い求めるように左へと伸び続ける。本作品は山雪晩年の大作とも言われ、彼の老い行くなかにも生命力が満ち溢れる様を描いたとも言われる。