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作品詳細

八橋図屏風やつはしずびょうぶ

尾形光琳

  • 「八橋図屏風」 尾形光琳
  • 「八橋図屏風」 尾形光琳

Facsimile of a work in the collection of The Metropolitan Museum of Art. May not be further reproduced or resold. The Metropolitan Museum of Art, Purchase, Louisa Eldridge McBurney Gift, 1953(53.7.1-2) Photograph © 1993 The Metropolitan Museum of Art.

綴プロジェクトにより制作された高精細複製品の画像を使用しております。これら画像の無断複写・複製・転載を禁じます。

作品データ
作者:
尾形光琳(おがたこうりん)筆
時代:
江戸時代 18世紀
材質:
和紙に印刷・金箔貼付
員数:
六曲一双
テーマ:
海外に渡った日本の文化財
寸法:
各隻 縦179.1 × 横371.5 cm
寄贈先:
京都市地図
原本
所蔵:
メトロポリタン美術館
材質:
紙本金地着色
解説

光琳の最高傑作のひとつといわれるこの屏風は、宗達筆“松島図”(フリーア美術館)と並んで、米国における琳派の双璧とも言われる。図は颯爽と明るく、緑、紫の燕子花群と墨色にくすんだ八橋が金色に輝く背景から浮かび上がる。その鮮明な構図、色彩は我々の感覚に直に強く訴える。また繰り返し表現される花群とその間を斜めに横切る千鳥掛けの八橋とが拮抗し、鋭い緊張感を生み出している。橋には「たらしこみ」がふんだんに使用され、その力強い幾何学的形体に柔らかみを添えている。国宝『燕子花図屏風』の制作から10年後に描かれた光琳晩年の作品である。

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