天球院方丈障壁画 梅・柳に遊禽図襖 うめやなぎにゆうきんずふすま
作品データ
- 作者:
- 狩野山楽・山雪(かのうさんらく・さんせつ)筆
- 時代:
- 江戸時代 17世紀
- 材質:
- 和紙に印刷・金箔貼付
- 員数:
- 襖十八面
- テーマ:
- 歴史をひもとく文化財
- 寸法:
-
北側四面 各 縦184.2 × 横93.9 cm
東側四面 各 縦189.5 × 横141.2 cm
南側四面 各 縦178.8 × 横87.4 cm
西側六面 各 縦178.8 × 横83.8 cm
- 寄贈先:
- 臨済宗妙心寺派 天球院地図
- 制作期:
-
第7期制作:上間二の間東側四面
第9期制作:上間二の間北・西・南側十四面
原本
- 所蔵:
- 臨済宗妙心寺派 天球院
- 材質:
- 紙本金地着色
解説
天球院上間二の間は、梅に山鳥や雉などを描く襖八面と柳や白鷺を主とする舞良戸十面の計十八面で構成され、全体で春と冬、二つの季節が表現されていることがわかる。 特に注目すべきは天球院方丈障壁画のうち最も著名な「梅花遊禽図襖」(北側四面)であろう。上下に蛇行する梅の幹は、旧天祥院障壁画で現在アメリカ・メトロポリタン美術館に所蔵される山雪晩年の傑作、「老梅図襖」を予告するかのような構図となっており大変興味深い。